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2014.02.19
フグ毒解明の岸氏 母校の名大で講演 ハーバード大名誉教授
フグの毒の成分を解明し、世界で初めて人工的に作成した岸義人・米ハーバード大名誉教授(76)=1973年に中日文化賞受賞=が18日、母校の名古屋大で講演した。
岸名誉教授はフグ毒のほか、乳がんに効く抗がん剤の開発につながった有機化合物の人工合成にも成功。「複雑な化合物といわれるが、シンプルな形にして実験を積み重ねていくことで道が開けた」と語った。
岸名誉教授はノーベル賞候補ともいわれている。名古屋市に生まれ、戦時中は岐阜県美濃加茂市に疎開。名大大学院を修了後、同大助教授などを経て74年にハーバード大教授に就任した。岸名誉教授は「母国を離れる悲しさと米国で研究できる喜びで複雑だった」と振り返った。
講演会は、名古屋大トランスフォーマティブ生命分子研究所が主催した。
(2014年2月19日 中日新聞朝刊29面より)
岸名誉教授はフグ毒のほか、乳がんに効く抗がん剤の開発につながった有機化合物の人工合成にも成功。「複雑な化合物といわれるが、シンプルな形にして実験を積み重ねていくことで道が開けた」と語った。
岸名誉教授はノーベル賞候補ともいわれている。名古屋市に生まれ、戦時中は岐阜県美濃加茂市に疎開。名大大学院を修了後、同大助教授などを経て74年にハーバード大教授に就任した。岸名誉教授は「母国を離れる悲しさと米国で研究できる喜びで複雑だった」と振り返った。
講演会は、名古屋大トランスフォーマティブ生命分子研究所が主催した。
(2014年2月19日 中日新聞朝刊29面より)