県や大学、民間企業が共同で研究開発する拠点となる「革新複合材料研究開発センター」の安全祈願祭が２９日、白山市八束穂二の金沢工業大やつかほリサーチキャンパスであった。２０１４年３月に完成予定。

　文部科学省の「地域資源等を活用した国際科学イノベーション拠点整備事業」の採択をうけて同キャンパス内に整備する。

　祈願祭は金沢工業大が主催。谷本正憲知事は「産官学が協力してやっていく。石川県から新たな素材革命を起こしましょう」と祝辞を述べた。

　センターは鉄骨造り３階建て。延べ床面積は４４５４平方メートル。県や県内の三大学、炭素繊維産業で業界トップの東レなどの企業３社が共同で研究を進める。植物由来のため環境性能に優れ、高性能で低コストな新素材である革新複合材料の開発と用途拡大を目指す。センター所長には金沢工大の鵜沢潔教授が就く。　（稲垣遥謹）

（2013年08月30日　北陸中日新聞朝刊18面より）