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中日新聞掲載の大学記事

2013.06.01

寒天つくねデビュー 岐阜女子大と県組合(山岡)共同開発

■蒸しておいしい 焼いておいしい 特産品目指す 当面は学校給食に利用

 岐阜女子大(岐阜市太郎丸)健康栄養学科の学生が、県寒天水産工業組合(恵那市山岡町)と共同で、山岡産の細寒天を使った「寒天つくね」を開発した。当面は学校給食の食材として提供される。(田中富隆)

 共同開発は3年目。寒天の普及と特産品作りに取り組む組合青年部の委託で、土屋ひろ子准教授ゼミの「寒天班」が研究している。これまでに梅ゼリーとムースを考案した。

 つくねは昨年度のゼミ生が考えた。豚ひき肉とタマネギに、加熱しても形状が残る寒天と、臭みを消すための大葉を加えた。寒天を使うことでカロリーが抑えられ、食物繊維も豊富。焼いても蒸しても食感が残るという。

 研究を引き継いだ4年生田中美貴さん(21)らが5月23日、山岡町であった寒天品評会で完成を報告。地元の山岡小学校、山岡中学校の子どもたちが給食で試食した。

 両校で指導する学校栄養職員大島侑子さん(22)は、開発に携わった元土屋ゼミ生。「以前から、子どもたちに食べさせたいと話していた。目の前で実現して感動した」と、当時の仲間に電子メールで伝えたという。

 青年部の佐々木淳二さん(47)は「まず給食の素材として使ってもらい、地元から市内全域、さらに県内へと広げたい」と話す。田中さんらは「手軽に食べられるファストフードのような製品を開発中」と言い、組合員らが期待を寄せる。

(2013年6月1日 中日新聞朝刊東濃版より)
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