タイのチュラポーン王女が２２日、名古屋市千種区の名古屋大を訪問した。名大は２００８年に王女がタイで運営するチュラポーン研究所、チュラポーン大学院大学と５年間の学術交流協定を締結。今回は、この協定を更新するために来日した。

　更新の式典には、名大側から浜口道成学長が出席。浜口学長と王女が５年間の協定書を新たに取り交わした。浜口学長は「われわれの交流は今後も発展していく」とあいさつ。王女は「社会は複雑な課題を抱えている。解決には両国の国際協力が大切だ」と呼び掛けた。

　王女は化学の研究者としても知られている。式典に先立ち、ノーベル化学賞受賞者の野依良治特別教授とも対面した。　（中村禎一郎）

（2013年2月23日　中日新聞朝刊県内版より）