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中日新聞掲載の大学記事

2012.10.25

愛院大 田中 MVP ベストナインと両手に花 愛知大学野球秋季リーグ戦閉会式

 愛知大学野球秋季リーグ戦(中日スポーツ後援)の閉会式が24日、名古屋市の瑞穂球場で行われ、1部リーグの表彰選手が別表のように発表された。優勝した愛院大の田中友博遊撃手(4年・享栄)が初の最優秀選手賞と2度目のベストナインに輝いた。また、名商大の大野裕瑛投手(3年・大分・三重総合)が敢闘賞を初受賞した。

■打率.361 主将で6季連続Vけん引 27日から王座決定戦神宮大会切符取る!!

 思わぬダブル受賞に6季連続優勝へチームをけん引した主将がはにかんだ。今季は36打数13安打で打率3割6分1厘の好成績。「1番・遊撃」で10試合に出場し10得点、確実に出塁して本塁に生還するリードオフマンの役割を果たした。「受賞はたまたま。チームのみんなが取らせてくれた。記録は個人ですけど、愛知学院全体で取ったMVPですね」と控えめに喜んだ。

 今季の愛院大は開幕カードの愛産大戦にまさかの2連敗で勝ち点を落として始まった。「ショックで1週間ぐらい立ち直れなかった」と田中。チームメートが練習に向かう態度にいら立ち檄(げき)を飛ばした。「一人一人が自覚を持ってしっかりと練習をやれ」。田中の言葉がチームを引き締め、愛産大戦後に8連勝して優勝を飾った。

 愛院大は27日に、明治神宮野球大会(11月10日開幕・神宮)の中部地区代表権を懸けた「東海・北陸・愛知3連盟王座決定戦」で、福井工大(北陸1位)と四日市大(東海地区2位)の勝者と対戦する。28日の決勝に勝てば、神宮大会出場が決まる。田中は「打撃練習をしっかりやって追い込めている。順調に試合に入って自分たちの力を出せれば勝てる。今季の開幕のような試合はしない」と、きっぱり。目標の日本一へ、秋季リーグの勢いでチームを引っ張る。(永井響太)

■初の敢闘賞喜ぶ 名商大・大野

 初の敢闘賞を受賞した名商大・大野は「うれしいです。苦しい試合展開が多かったけど、粘り強く投げられた」。チームトップの3勝を挙げ、防御率も1.59とリーグ4位の活躍が評価された。愛院大とともに王座決定戦に臨むが、「自分はまだまだ勝てると思うし、王座決定戦でも先発して勝ちたい。自分たちが神宮に行く」と決意をみなぎらせた。

◇愛知大学野球1部リーグ表彰選手◇

【最優秀選手】田中 友博内野手 (愛院大4、享栄)
【最優秀防御率】波多野 利彦投手(愛院大3、宇部鴻城)(防御率 0.57)
【敢闘賞】大野 裕瑛投手(名商大3、大分・三重総合)
【打撃賞】松ノ木 大輔外野手(名商大4、西日本短大付)
(首位打者)(40打数17安打 打率4割2分5厘)

【ベストナイン】
投手:萩原 大起(愛院大3、常葉学園菊川)
捕手:松本 道成(愛大3、西脇工)
一塁手:大迫 建斗(愛院大4、樟南)
二塁手:赤野 敬太(名商大4、四日市四郷)
三塁手:長田 涼平(愛院大4、柳ケ浦)
遊撃手:田中 友博(愛院大4、享栄)
外野手:松ノ木大輔(名商大4、西日本短大付)
外野手:浜内 優弥(愛院大4、西日本短大付)
外野手:辻 翔太(中部大3、福井工大福井)
指名打者:赤松 幸輔(名商大2、瀬戸内)

【注】所属の後の洋数字は学年、高校名は出身校

(2012年10月25日 中日スポーツ9面より)
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