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2011.08.28
愛知県サッカー選手権大会 中京大2年連続天皇杯
第16回愛知県サッカー選手権大会(兼天皇杯愛知県代表決定戦=中日新聞社共催)の決勝が27日、名古屋市港サッカー場であり、中京大がトヨタ蹴球団に3−1で勝利。2年連続4度目の優勝を飾るとともに、天皇杯出場を決めた。中京大は9月3日の天皇杯1回戦で三重県代表と戦い、勝てば2回戦で昨年敗れた名古屋グランパスと対戦する。
■地力の差見せた
グランパスと再戦したい−。中京大イレブンの強い思いが勝利に結び付いた。同点で迎えた後半38分、ゴール正面でパスを受けたMF佐藤和弘(3年)は右足を振り抜いた。「一度決定機を外していたから、次は絶対決めたかった」。弾丸シュートが左スミへ決まり、歓喜の輪が広がった。
正月の全日本大学サッカーで準優勝した強さは健在。1年生FWの清水と南部は両サイドをえぐって何度もチャンスを演出した。
ワンチャンスを生かしたトヨタ蹴球団に一度は追いつかれ、元グランパスの西ケ谷隆之監督(38)は「ゲーム運びが悪い」と苦言を呈したが、最後は地力の差を見せた。
1年前の記憶は選手の心の中に鮮明に残っている。天皇杯の2回戦でグランパスと対戦し、0−3で敗れた。佐藤は「ゴールのチャンスはあったのに決めきれなかった」と振り返る。手も足も出ないという内容ではなかっただけに、悔しさが残った。
グランパスへの再挑戦を目指し、今夏は猛暑の中で例年以上に走り込んだ。持ち前のパスサッカーにも磨きをかけた。MFの熊沢圭祐主将(4年)は「グランパスとやるのがボクらの目標。何かしらのインパクトを残したい」と目を輝かせる。王者にひと泡吹かせるべく、中京大が天皇杯へ乗り込む。 (木村尚公)
■表情には満足感 トヨタ蹴球団
トヨタ蹴球団が大健闘した。選手はトヨタ自動車の社員がほとんどで、平日は満足に練習できない。大方の予想では中京大が圧倒的有利と目されていたが、後半22分にFW宮田のシュートで同点とするなど最後まで食い下がった。
風村監督は「全体的に押し込まれるのはわかっていた。1−1からのチャンスを決めていれば…」と悔しがりつつも、表情には満足感がにじんでいた。
▽決勝
中京大 3 1−0 1 トヨタ蹴球団
2−1
▽得点者
【中】藤牧、佐藤、南部
【ト】宮田
(中京大は2年連続5度目の出場)
(2011年8月28日 中日スポーツ12面より)
■地力の差見せた
グランパスと再戦したい−。中京大イレブンの強い思いが勝利に結び付いた。同点で迎えた後半38分、ゴール正面でパスを受けたMF佐藤和弘(3年)は右足を振り抜いた。「一度決定機を外していたから、次は絶対決めたかった」。弾丸シュートが左スミへ決まり、歓喜の輪が広がった。
正月の全日本大学サッカーで準優勝した強さは健在。1年生FWの清水と南部は両サイドをえぐって何度もチャンスを演出した。
ワンチャンスを生かしたトヨタ蹴球団に一度は追いつかれ、元グランパスの西ケ谷隆之監督(38)は「ゲーム運びが悪い」と苦言を呈したが、最後は地力の差を見せた。
1年前の記憶は選手の心の中に鮮明に残っている。天皇杯の2回戦でグランパスと対戦し、0−3で敗れた。佐藤は「ゴールのチャンスはあったのに決めきれなかった」と振り返る。手も足も出ないという内容ではなかっただけに、悔しさが残った。
グランパスへの再挑戦を目指し、今夏は猛暑の中で例年以上に走り込んだ。持ち前のパスサッカーにも磨きをかけた。MFの熊沢圭祐主将(4年)は「グランパスとやるのがボクらの目標。何かしらのインパクトを残したい」と目を輝かせる。王者にひと泡吹かせるべく、中京大が天皇杯へ乗り込む。 (木村尚公)
■表情には満足感 トヨタ蹴球団
トヨタ蹴球団が大健闘した。選手はトヨタ自動車の社員がほとんどで、平日は満足に練習できない。大方の予想では中京大が圧倒的有利と目されていたが、後半22分にFW宮田のシュートで同点とするなど最後まで食い下がった。
風村監督は「全体的に押し込まれるのはわかっていた。1−1からのチャンスを決めていれば…」と悔しがりつつも、表情には満足感がにじんでいた。
▽決勝
中京大 3 1−0 1 トヨタ蹴球団
2−1
▽得点者
【中】藤牧、佐藤、南部
【ト】宮田
(中京大は2年連続5度目の出場)
(2011年8月28日 中日スポーツ12面より)