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学生活動 2025.12.25
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学生考案 遊びで育む郷土愛 園児ら 拾った木の実や枝葉で宝探し、工作

落ち葉や枝葉を拾い集める園児ら=豊橋市牛川町の牛川東保育園で
豊橋市と豊橋創造大(同市)が連携し、保育園児に豊橋の景観に親しんでもらう取り組みを進めている。幼児教育・保育科の学生らが考案した遊びを保育園で実践。園児は遊びを通じてふるさとへの愛着を育み、学生は就業に向けて実際の保育現場を体験できるというウィンウィンの効果を目指している。
「大きいどんぐりがあったよ」。今月上旬、井中あけみ教授ゼミの6人が牛川東保育園(同市牛川町)の年長児25人と、近くの神社の裏山や公園を散策していた。園児らの手には、市内の生き物や植物を紹介する市作成の「景観マップ」。気に入った木の実や枝葉を拾い集め、それらを道具に学生考案の遊びを行った。
2チームに分かれ、「外遊びチーム」はカプセルに木の実を入れ、宝探しゲームを実施。「制作チーム」は拾った葉を画用紙やビーズと組み合わせて、クリスマスツリーや雪だるまをかたどるなど、思い思いの作品に仕上げた。
実習を終えた宮田遥さん(22)は「拾ってくるものも作るものも園児によって全然違って面白かった」。来年度から市内で保育士として働く予定といい、「子どもたち自身が感じたことを大事にできる先生になりたい」と意気込んだ。
市と同大は2023年度から、保育士や幼稚園教諭を目指す学生を対象に、豊橋の景観に関する講義やワークショップを実施してきたが、実際に保育園で活動するのは今年が初めて。くるみ保育園(同市松葉町)では、同ゼミの学生らが「手筒花火」や「路面電車」など豊橋ならではの景観に関するかるたを子どもたちと製作し、一緒に遊んだ。
井中教授は「地元で保育士として働く学生が多い中、こうした豊橋の景観を生かした活動は保育現場でも役立つはず」と期待する。(後藤優)
(2025年12月25日 中日新聞朝刊東三河総合版より)