HOME > 中日新聞掲載の大学記事 > 大学野球
大学野球 2025.05.20
この記事の関連大学
大学野球 愛知春季L 中京大に勝ち愛院大タイに

中京大打線を1失点に抑え完投した愛院大・岡村
愛院大は岡村が8安打1失点で完投。中部大は九回に松本祐がサヨナラの適時二塁打を放った。愛工大は延長十回に本間の適時二塁打などで3点を奪って逃げ切った。
■先輩の借り返す 強気岡村が完投
3点リードで迎えた九回の愛院大の守備。2死満塁と一発が出ればサヨナラの場面で、岡村が投じたスライダーは意図せず内に入った。「本当は外を狙っていたが、良いところにいった」。反応できなかった中京大の森瀬を見逃し三振。1失点完投を果たすと、3年生右腕はマウンド上で感情を爆発させた。
一回に先制点をもらった直後に同点とされたが、その後はテンポの良い投球を披露。再び援護をもらった六回以降は、打ち気にはやる相手に対して強気に押した。横手から「シュートしながら伸びる」という直球でフライアウトを重ね、今季5戦5勝だった中京大の伊藤に投げ勝った。
岡山・創志学園高出身。1学年先輩のエース河野の後を追う形で愛院大に進んだ。前日に河野は2回5失点で降板。「いつも勝っていても負けることだってある。自分はメンタルが強いので逆に燃えた」と岡村。後がない舞台で先輩がつくった借りを返し、20季ぶりの優勝へと夢をつないだ。 (郷司駿成)
=中日新聞社後援
▽パロマ瑞穂ほか 2回戦(1勝1敗)
愛院大 100003000―4
中京大 100000000―1
(院)岡村-小笠原
(京)伊藤、大矢、沢田-森瀬
本塁打 森田(院)
(2025年5月20日 中日新聞朝刊17面より)