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学生活動 2025.03.15
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動画で伝える 市役所の仕事 日進の小3向け電子版副読本

制作した動画を紹介する学生と院生たち=日進市役所で
■名城大生ら謎解き要素盛り込み制作
同大は市の連携大学で、学生の課外活動を支援する「学びのコミュニティ創出支援事業」の一環で制作を引き受けた。副読本は電子版の「わたしたちのまち日進」。市の歴史や文化、暮らしなどを動画や空撮も交えて紹介しており、副読本の一部として人間学部の学生と人間学研究科の院生計7人が、昨秋から動画の制作を進めてきた。
12日に市役所で試写会があり、学生らと岩田憲二教育長が出席。動画は約7分半で、市のキャラクター「ニッシー」の子どもが、市役所に勤務する父親を探して各課や議場などを巡り、職員が仕事内容を紹介していくストーリーだ。学生たちがニッシー役やナレーション、動画撮影などを全て担当。子どもが楽しめるようにと、謎解き要素を盛り込んでいることが特徴だ。
例えば「さの下、ちゅの下、えの上の公室で待ってるね」という内容は、市長公室を示す。続いて職員が「スポーツなどで活躍したときは招待されるかも」などと紹介している。都市計画課については「日進を1・1・10・5・6にしたい」と謎を掛け、「理想のまちを作るお仕事をしている」などと伝えている。
謎解きを担当した4年の家田萌絵(もえ)さん(22)は「謎解きにすれば子どもに受けが良いと思った。いい語呂合わせがないか考えたりして楽しく作れた」と振り返る。動画編集と監督を務めた4年の恵島すずさん(23)は「筋書きに一番悩んだけれど、いい謎解きを考えてくれた。編集では効果音などにもこだわった。子どもたちに楽しく市役所のことを学んでもらえたら」と呼びかけている。
動画は現在、市ホームページの新着・更新情報から見られる。岩田教育長は「謎解きにしたことが素晴らしい。小学3年生のことがよく分かっている」とたたえた。
(2025年3月15日 中日新聞朝刊なごや東版より)