秋季リーグの１部は１４日、名古屋市のパロマ瑞穂野球場で３回戦２試合があり、愛院大が３－２で中京大に、中部大が４－２で名城大に勝ち、それぞれ勝ち点を３と２に伸ばした。優勝争いは名城大と中京大にしぼられ、最終週で中京大が連勝すると、両者による決定戦。中京大が１試合でも敗れれば名城大の優勝が決まる。名城大は最終週に試合はない。

　愛院大は０－２の８回、６本の安打を集めて逆転した。中部大は３－２の７回に清水智の本塁打で突き放した。

■名城大岩井誤算　優勝はおあずけ

　試合後、整列へと向かうナインの足取りは重かった。今季最終戦で敗れて優勝を決められなかった名城大。安江監督は「中盤にもう少し点が取れていれば」と、逆転負けに肩を落とした。

　今季、初めて救援で登板したエース岩井が誤算だった。２－１の６回１死一塁からマウンドに上がると、４連打を浴びる。変化球でカウントを悪くし、甘く入った直球を痛打された。２点を奪われ、１死も取れずに降板。「自分のせいで負けた。チームに申し訳ない」と唇をかんだ。

　最終週の中京大の結果次第では、優勝決定戦が控える。岩井は「みんなの代表としてマウンドに立たせてもらっている。恩返しができるように一日一日を大切に過ごしていきたい」と雪辱を誓った。（郷司駿成）

　＝中日新聞社後援

▽パロマ瑞穂（愛院大２勝１敗）
中京大　００１０００１００｜２
愛院大　０００００００３ｘ｜３
（京）大矢、安藤、沢田－森瀬
（院）岡村、河野－松村、末田

▽同（中部大２勝１敗）
名城大　２００００００００｜２
中部大　０００００３１０ｘ｜４
（城）米庄、岩井、大嶽惺、天野－前田、谷
（部）寺瀬、津波－清水智
本塁打　清水智（部）

（2024年10月16日　中日新聞朝刊26面より）