東海学園大－中京大　１回表東海学園大無死三塁、先制の中前打を放ちガッツポーズする横道

　秋季リーグの１部は７日、名古屋市のパロマ瑞穂野球場で開幕して３試合が行われ、５季ぶりに１部へ昇格した東海学園大が２－０で春季を制した中京大に先勝した。１回に横道の中前打で先制。５回に藤森の適時打で追加点を奪うと、先発高橋が５安打完封した。

　中部大は９回に清水智が左翼線へサヨナラ打を放ち、１－０で愛工大に勝利。名城大は先発の岩井が要所を抑えて完投し、４－１で愛院大に勝った。

■勢いに乗った横道　強豪エースを攻略

　１部昇格を果たした東海学園大が、春季リーグ戦で完全試合を達成した中京大のエース高木を攻略した。積極的に振る打撃が功を奏し、先制適時打を放った横道は「当たればいいやと割り切って振った。大学日本代表の投手から打ててうれしい」と喜んだ。

　高木は伸びる直球が持ち味。鈴木監督は「四隅に決められたら打てない。ベルト付近に来たら振れ」とナインに指示した。１回、先頭の山崎が右越えの三塁打を放つと、続く横道も「自分もいける」と勢いづき、真ん中高めに入った初球を中前に運んだ。５回の追加点を含め、春の最優秀選手右腕に計９安打を浴びせ、７回途中でマウンドから引きずり降ろした。

　チームは守備でも随所に好プレーを見せ、「うちの１００％を出せた」と指揮官。ただ選手たちは満足していない。大きな自信を手にし、「攻めの意識でやり続ける」と横道。久々の１部で好発進した勢いを生かす。　（松本貴明）

▽パロマ瑞穂（東海学園大１勝）
東海学園大　１０００１００００｜２
中京大　０００００００００｜０
（海）高橋－堀江
（京）高木、沢田、植松、磯部－森瀬

▽同（中部大１勝）
愛工大　０００００００００｜０
中部大　００００００００１ｘ｜１
（工）樋口、小野－二村
（部）肥田、寺瀬－清水智

▽同（名城大１勝）
名城大　０００１００１０２｜４
愛院大　０００００００１０｜１
（城）岩井－前田
（院）河野、岡村、飯田－末田

（2024年9月8日　中日新聞朝刊27面より）