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大学野球  2024.08.27

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大学野球 春に完全試合 中京大・高木 来年ドラフトへ 伸びる直球磨く

スカウトの間で早くも評判となっている中京大・高木快大=ナゴヤ球場で

スカウトの間で早くも評判となっている中京大・高木快大=ナゴヤ球場で

 プロ野球のドラフト会議までおよそ2カ月。各チームのスカウトが精力的にチェックを続ける中、早くも来年のドラフトで上位指名確実と評判になっている選手がいる。中京大の3年生エース、高木快大(はやと)投手。ホップするような真っすぐが、スカウト陣をうならせている。

 18日にナゴヤ球場で行われた中日2軍と愛知大学野球選抜との交流戦。選抜チームの先発マウンドを任された高木は、一回を無安打無失点とピシャリ。浜、津田から三振を奪い、「2軍とか関係なく、プロの選手相手に自分の力を発揮して、通用した部分があった。自信につながります」と笑みを浮かべた。

 選抜チームには愛工大の中村などドラフト候補が名を連ねていたとあって、多くのスカウトが視察に訪れていた。その一人、阪神の筒井スカウトは「質の良いボールを理想のフォームから投げる」と評価し、「今年(のドラフト)でも注目されていた可能性は十分あります」と続けた。

 名古屋市出身。栄徳高から中京大へ進んだ。1年の春からリーグ戦に登板し、今春はリーグで59年ぶりに完全試合を達成。侍ジャパン大学代表入りもし、欧州遠征では主戦投手の一人として活躍した。

 最大の武器が伸びのある真っすぐ。投球フォームは小学生の頃からほとんど意識したことはないそうで、大事にするのはリリースの瞬間。「パチッと音が鳴るときはいい」と中指と人さし指で力強くはじき、人にはない浮き上がるような軌道を生み出している。

 9月7日に開幕する秋季リーグでは、中京大は春秋連覇を目指す。高木はエースとして「警戒されている中で、それを上回れるような投球をしたい」と意気込む。そして「(プロへ)毎試合アピールしていきたい」。秋の結果次第では、来年ドラフトの目玉となる可能性がある。(島田明)

(2024年8月27日 中日新聞朝刊17面より)

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