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大学野球  2024.05.05

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大学野球 愛知春季L 中京大が先勝

勝ち越しの本塁打を放ち、笑顔を見せる中京大の川瀬

勝ち越しの本塁打を放ち、笑顔を見せる中京大の川瀬

 春季リーグの1部は4日、愛知県春日井市の春日井市民球場で2試合が行われ、中京大が4-1で愛工大に先勝した。中部大と愛院大の試合は延長12回を終えた時点で、規定の試合時間(3時間半)を超えたため、5-5の引き分けとなった。

 中京大は1-1の6回、川瀬が勝ち越しの2点本塁打を放った。愛工大は9回に1死満塁の好機をつくったが、後が続かなかった。中部大は1-1の7回に連打から4点を勝ち越したが、愛院大が8回に失策などで追い付いた。

■決勝の本塁打 川瀬「今後の糧」

 昨秋はバットに当てるのさえ困難だった好投手から、中京大の川瀬が決勝の本塁打を放った。打球の行方を確認する前に拳を掲げるほど感触は良く、「全国的に有名な投手から打てて、今後の糧になる」と喜んだ。

 プロ注目の愛工大・中村に昨秋は3三振。再び打席で相対し怖さも感じたが、「腹をくくれ」との半田監督の言葉に開き直った。2回の第1打席は空振り三振ながら「バットには当てられた。今年は勝負できる」とプラスに捉えた。第2打席で内野安打を放ち、迎えた6回無死二塁の第3打席。これまでの配球から変化球を予想し、内角寄りの球にうまく反応してリーグ戦初の一発につなげた。

 静岡・藤枝明誠高では通算35本塁打を放つなど長打力が持ち味。オフに打撃フォームを見直し、対応力も磨いてきた。打率も3割を超えるなど調子の良さを感じるが、「率よりチームを勝たせたい」と川瀬。2位からの逆転優勝に向け、期待の主砲に頼もしさが出てきた。

(松本貴明)

■侍の井端監督視察 愛工大・中村に注目

 日本代表「侍ジャパン」の井端監督が中京大-愛工大を視察に訪れた。3月の強化試合に招集した愛工大・中村の状態確認が主な目的で、報道陣の取材に「(今季5度目の登板で)しんどいと思うが、良い球を投げていた。良い素材であるのは間違いない」と話した。直球の平均球速の高さや変化球でカウントをとれることを特に評価した。一方、6回3失点で敗戦投手となった中村は「監督の前で自分の投球をしたかった。後悔があるが、切り替えたい」と次戦を見据えた。

 =中日新聞社後援

▽春日井(1分け)
中部大 000010400000|5
愛院大 001000130000|5
(延長12回規定により引き分け、10回からタイブレーク)
(部)津波、寺瀬、久保庭、南、肥田-清水智
(院)河野、岡村-末田

▽同(中京大1勝)
中京大 010002010|4
愛工大 01000000|1
(京)高木-森瀬
(工)中村、野崎、藤井-二村
本塁打 川瀬(京)、二村(工)

(2024年5月5日 中日新聞朝刊17面より)

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