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学生活動  2024.02.10

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コメダの壁に学生アート 名造形大生ら 西区の“行きつけ”で作品展

思い思いの作品を手に「いろいろな人に見てほしい」と語る名古屋造形大の学生たち

思い思いの作品を手に「いろいろな人に見てほしい」と語る名古屋造形大の学生たち

 名古屋造形大(北区名城2)の学生たちが今月、西区上名古屋1の「コメダ珈琲店上名古屋店」で、作品展「まちあわせはここで」を開いている。老若男女や芸術に興味のある人、ない人、さまざまな人が通う喫茶店。通常は大学や展示スペースに作品を展示する学生たちは「いろいろな人に自分たちの作品を見てもらいたい」と願う。 (森本尚平)

■「多様な人との関わり 活動に幅」

 「おもしろいコメダ見つけた」。2022年、大学のキャンパスが名城公園近くに移転。4年の中居真紀さん(22)は近くをぶらぶら歩いていると、1階に銭湯、2階に店舗がある一風変わったコメダに出合った。それから絵を描いたり、考え事をしたりする時に通うようになった。

 作品展を開くきっかけは昨年11月。いつものように店を訪れた中居さんと後輩の3年瀧琴音さん(20)は、同店の経営責任者、大場健貴さん(33)から声を掛けられた。「一緒にしない?」。店内ではボードゲームの催しが開かれていた。店とつながりができ、「絵で生活をしていけるようになりたい」と将来の目標を伝え、大場さんから「ここで飾ってみたら?」と提案を受け、作品展を開くことが決まった。

 期間中、中居さんのほか、いずれも3年の赤間向日葵(ひまり)さん(21)、鈴木はなさん(21)、星光(ひかる)さん(21)、松島央汰さん(21)ら4人が作品を店内に飾る。それぞれ日常生活の中から切り取った風景や食べ物をさまざまな画材で描いた絵や青写真などを店内の壁にずらりと並べる。星さんは「コメダとコラボできるのは学生からしたら新鮮。とても楽しみです」と胸を躍らせる。

 中居さんは「大学やギャラリーだと知っている人や興味のある人が多い。身内だけで完結してしまうこともある」。将来、絵をなりわいにしていく上で喫茶店のような場所で絵を飾ることは「いろいろな人と関わることで活動の幅も広がる」と力を込める。大場さんも「学生の夢を後押ししたい」と協力を続けていく考えだ。

 作品展は29日まで。同店の営業時間は午前7時半~午後6時。24日午後7時から、学生たちが作品を紹介するトークイベントも予定。定員は各40人で参加費は2千円。

(2024年2月10日 中日新聞朝刊市民版より)

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