スタートアップの推進に関する連携協定を結んだ（左から）竹内学長、石黒市長、大辻会頭＝春日井市役所で

　春日井市と春日井商工会議所と中部大（同市松本町）はスタートアップの推進に関する連携協定を結び、先月２８日、市役所で締結式があった。

　起業や事業拡大などスタートアップを推進して産業振興など地域の発展につなげることが目的。高校生らへの起業家教育やセミナーなどを実施し、スタートアップの創出や育成に取り組む。

　起業家教育は、すでに春日井泉高校（同市大泉寺町）と中部大で実施。セミナーは、同大で学生向けに卒業生が事例を紹介したり、スタートアップと協働した新事業展開などに興味のある市内企業らを対象に、県内外の事例を紹介したりする。革新的なアイデアや技術を活用し、新たなプランの発掘や意識を高めるビジネスプランコンテストも実施する。

　石黒直樹市長は「春日井市発としてスタートアップを広めていきたい。コロナ禍や物価高騰もある中で、まちづくりを一緒になって取り組むきっかけにしたい」とあいさつ。同商工会議所の大辻誠会頭は「産業界として応援していく」、同大の竹内芳美学長は「春日井ならではの地域色を持った取り組みで、地域社会の発展につながれば」と話した。　（長谷川和華）

（2023年10月3日　中日新聞朝刊近郊版より）