学生らが岡崎公園を散策する動画の一場面＝ユーチューブから

　名古屋外国語大（日進市）の留学生と日本人学生が、海外からの旅行客向けに「外国人留学生が鉄道で行く　名古屋　岡崎　浜松の旅」と題した観光ＰＲ動画を作った。名古屋駅から電車で岡崎市や浜松市を巡り、魅力を伝える内容。英語、フランス語、イタリア語の字幕付きを用意し、ユーチューブで公開している　（服部壮馬）

■鉄道で巡る名駅－岡崎－浜松

　動画は約２７分。岡崎市の岡崎公園や浜松市の市楽器博物館といった観光スポットを取り上げ、八丁味噌（みそ）をはじめとした地元グルメや名古屋駅で人気のお土産などを紹介している。

　制作に参加したのは、同大世界教養学部３年の安間貫菜さん（２０）と、留学生でイタリア人のフラヴィオ・クラテーレさん（２５）、ベルギー人のレティシア・シャビエル・ロバンさん（２１）。撮影に協力した岡崎市に向けて２０日、動画の完成をオンラインで報告した。

　レティシアさんは「岡崎は名古屋からも近いので、桜や八丁味噌を友達や家族にも紹介したい」と話し、安間さんは「日本人が思う『面白い』が、海外の人にどう受け入れられるか興味を持った」と反響を心待ちにした。報告を受け、岡崎市観光推進課の加藤健一郎課長は「皆さんからいただいた気付きとチャンスを今後の観光ＰＲに生かしたい」と感謝した。

　動画制作は、全国の地方紙でつくる実行委員会が昨年１２月に開いた、デジタルを活用した新規事業のアイデアコンテストで、中日新聞社が提案した企画に基づく取り組み。米グーグル社の支援を受け、５月から準備を進めてきた。

　名古屋外国語大のほか、名城大（名古屋市天白区）の学生らも知多半島のＰＲ動画を制作しており、１０月ごろにユーチューブで公開する。

（2023年9月27日　中日新聞朝刊県内版より）