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お知らせ  2023.07.14

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靴製造で余る革 再利用した小物 マドラスと中京大生 開発

靴製品を作る過程で余る革を活用したグッズを提案した中京大の日比さん(左)と小池さん=栄のマドラス栄地下店で

靴製品を作る過程で余る革を活用したグッズを提案した中京大の日比さん(左)と小池さん=栄のマドラス栄地下店で

■クラファンで購入募る キーホルダーや卓上カレンダー

 革靴メーカーのマドラス(中区)は、中京大の学生たちのアイデアを生かして、靴を製造する際に余ってしまう牛革を使ったキーホルダーや卓上カレンダーなど3つの製品を開発した。インターネットのクラウドファンディングサイト「Makuake」で応援購入を募っており、人気は上々。マドラスは商品化も検討する。(今井智文)

 同社によると、革を裁断して靴を製造する工程では革の30%ほどが余る。名刺入れなどの小物に活用したり、細かく刻んでアスファルトと混ぜて道路の舗装に使ったりしているが、国連の持続可能な開発目標(SDGs)の推進に向けて新たな再利用策を模索していた。

 企業と大学のコラボ商品開発に取り組む中京大総合政策学部の坂田隆文教授(マーケティング論)らが協力し、坂田教授のゼミの学生が同社の大口工場(大口町)を見学するなどしてアイデアを練った。1000以上のアイデアの中から最終的に3つに絞って岩田達七社長に提案、製品化した。

 レザー(革)を使った卓上カレンダー(1万円から)は「カレンザー」と命名。革製の札に日付の数字や曜日が書かれ、台に差し込んで使うおしゃれな品だ。考案した3年の小池菜月さん(20)は「人が年を重ねるのとともに、革も使われて味が出てくるように考えた」と話す。

 インテリアとして使える立体パズルの「ココロット」(6000円から)は、幸運を呼ぶハリネズミやヒツジをかたどった。キーホルダーの「テトテ」(4000円)は子どもが描いた似顔絵などをレーザーで書き込むことができる。3年の日比希彩さん(20)は「もらってうれしく、ずっと残る贈り物にどうぞ」とPRした。

 Makuakeでの販売は30日まで。「マドラス 革製品ギフトアイテム」などで検索。早期割引もある。サンプル商品は栄の「マドラス栄地下店」で展示している。

(2023年7月14日 中日新聞朝刊市民総合版より)

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