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大学野球  2023.05.22

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愛知大学野球 愛知春季L 中部大11季ぶり4度目V

11季ぶり4度目の優勝を決め、マウンドに集まる中部大ナイン=パロマ瑞穂野球場で(篠原麻希撮影)

11季ぶり4度目の優勝を決め、マウンドに集まる中部大ナイン=パロマ瑞穂野球場で(篠原麻希撮影)

第7週 第2日(21日・パロマ瑞穂)

■直接対決で名城大に連勝!!勝率上回る

 中部大が名城大に11-2で大勝して2017年春以来、11季ぶり4度目の優勝を決めた。この結果、全日本大学選手権(6月5日開幕・神宮、東京ドーム)への出場が決定。6月6日の初戦で福岡六大学代表と東京ドームで戦う。愛工大は愛知東邦大を下し、勝ち点を獲得した。1部はこの日で全日程が終了。打撃賞(首位打者)は中部大の村木陽亮外野手(3年・いなべ総合学園)が4割6分9厘で、最優秀防御率選手賞は中部大の肥田雄策投手(2年・聖隷クリストファー)が1・35で獲得した。

■光った勝負強さ

 長く閉まっていた扉をついにこじ開けた。中部大はシーズン終盤で優勝を争う中京大、名城大から負けなしで勝ち点を奪って4連勝。ここ一番で勝負強さを発揮した選手を、堀田崇夫監督(49)は「今日は硬くなるかなと思っていたけどなんのなんの。最後まで自分たちの野球をやってくれました」とたたえた。

 勝てば優勝が決まる名城大との大一番。今秋のドラフト候補右腕・松本から2回までに8得点をもぎ取り、流れを一気に引き寄せた。どちらのイニングも先頭で打席に立った1番・佐野大陽内野手(4年・常葉大橘)が安打でチャンスメーク。打率4割超え、4本塁打と今季通して結果を残した頼れる主将がこの日もバットでチームを引っ張った。

 2月に決定したチームスローガンは「バカになって場を華やかにする」という意味の「場華(ばか)になれ」。「自分の殻に閉じこもり、一皮むけられる選手が少なかった」と話す佐野は「自分の取りえは声。殻を破って場を華やかにしよう」と自らも率先して声を出してチームを鼓舞。愛工大戦で勝ち点を落としても悪い雰囲気を引きずることなく、その後の4連勝につなげた。

 久しぶりに手にした全日本切符。「長期的な日本一という目標は変わらない。全国でも中部の野球を貫きたい」。戦う場所が変わろうとも、変わらず“場華”になって挑んでいく。 (谷大平)

▽2回戦(愛工大2勝)
愛工大 000020001|3
愛知東邦大 000020000|2
(工)樋口、小野、中村-野崎翔
(邦)徳久、岩橋、春本、富田、玉井-松吉

▽同(中部大2勝)
名城大 101000000|2
中部大 44002100x|11
(城)松本、岩井俊-加藤、門田
(部)原田、津波、肥田、水谷-清水智
本塁打 広田、水野塁(部)
(中部大は4度目の優勝。1、2位と3、4位は勝率による)

(2023年5月22日 中日スポーツ8面より)

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