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大学野球  2023.05.17

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愛知大学野球 愛知春季L 最終週VS名城大に望みつないだ 中部大いざV決戦へ

5回に逆転2点適時打を放つ中部大の清水智裕捕手=パロマ瑞穂野球場で(谷大平撮影)

第6週 第3日(16日・パロマ瑞穂)

 中部大が中京大に連勝し、勝ち点を3に伸ばした。5回に4番・清水智裕捕手(3年・大垣日大)が逆転の2点適時打を放つなどこの回に一挙6得点。投げては7回途中から登板した水谷健吾投手(4年・星城)が試合を締めた。優勝争いは中部大と勝ち点4の名城大に絞られ、20日からの最終週で直接対決する。

■エース好救援 けが癒えた右腕・水谷「自分が勝たせる気持ち」

 優勝争いに残ったのは中部大だった。互いにVの可能性を残す中京大との対戦に連勝。逆転優勝へ望みをつないだ。試合後、堀田崇夫監督(49)は「我慢、我慢の展開でしたけどよくやってくれた」と笑みを浮かべた。

 打線が0-2の5回に奮起した。無死一、二塁で1番佐野の左前適時打で反撃ののろしを上げると、続く好機で4番清水が左前へ逆転の2点適時打。打線の強力な援護で一気に4点差をつけた。

 ただ7回に中京大にソロを浴びて3点差。再び流れる嫌なムードを戻ってきたエースが断ち切った。7回途中から登板した水谷が残りの2イニング1/3を1安打零封。今季2戦目の登板を「まだ万全ではない。8割ぐらいの力で球の質と制球を意識した」と振り返った。

 昨秋は最優秀防御率選手賞に輝いた右腕。最終学年の今季だったが3月に右肘を故障した。1カ月はノースローで調整し、開幕には間に合わなかった。モチベーションが下がる時期もあったが、「お前がいなくても勝てるわ」と焦らせないためにチームメートから掛けられた言葉に気持ちが楽になった。

 最終週は首位・名城大との直接対決。中部大は連勝すれば勝ち点で並び勝率の差で優勝が決まり、2勝1敗ならば勝率でも並んで優勝決定戦に持ち込む。「自分が勝たせる気持ちで全力でぶつかっていく」と水谷。役者もそろった。勢いのまま決戦へ挑む。 (谷大平)

▽2回戦(中部大2勝)
中京大 001100100―3
中部大 00006000x―6
(京)中川、麻続、奥村、渡辺都、高木-牧山
(部)原田、水谷-清水智
本塁打 飯嶌(京)

■勝ち点落としV逸 疲労蓄積の中京大

 中京大は勝ち点を落とし、優勝の可能性が消滅した。今カード初戦の土曜まで8日間で6試合を戦い、投手も野手も疲労が蓄積。エース磯貝がコンディション不良で6日以降は登板できなかったことも響いた。今季は終盤の粘り強さを発揮する試合も多く、半田卓也監督は「今までと違う野球もできた。また秋に向けて一からやり直したい」と来季を見据えた。

(2023年5月17日 中日スポーツ7面より)

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