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お知らせ  2022.10.25

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世界を変えた1冊 間近に ガリレオやコペルニクス 歴史の重み演出

科学史に名を刻む書物の初版本が並ぶ会場

科学史に名を刻む書物の初版本が並ぶ会場

■学者ら著書初版本金沢工大生 21美で展示

 ガリレオ・ガリレイやニコラウス・コペルニクス-。誰もが聞いたことのある学者らの著書の初版本を展示する「世界を変えた書物展」が、金沢市広坂の金沢21世紀美術館で開かれている。主催する金沢工業大(野々市市)の学生たちが展示スペースの演出や設計を手掛け、展示に没頭できる空間に仕上がっている。11月5日までで、入場無料。 (西浦梓司)

 同大のライブラリーセンターが所蔵するコレクションを一般向けに公開しようと、巡回展として全国を巡っている。同美術館での開催は、2回目で10年ぶりとなる。

 活版印刷が普及した15世紀以降に出版された自然科学・工学関連の初版本約140冊が展示されている。初版本は「力・重さ」や「飛行」「量子論」など14の分野別に分類されており、どれもが科学技術の発展に大きく寄与した書だ。

 地動説を唱えたコペルニクスの「天球回転論」(1543年)や、特殊相対性理論を提唱したアルベルト・アインシュタインの「運動物体の電気力学について」は、当時の常識を覆した出版物として世界的に有名。この他、錬金術について書かれた本や、今年のノーベル物理学賞を受賞した量子力学分野の論文の初版本なども目を引く。

 展示を監修した同大の山本貴光客員教授は「古くて有名な本を直接見るだけで楽しいはず。見た目の面白さから入り、興味が湧けば、さらに調べて理解を深めてもらえれば」と話した。

 展示場をデザインしたのは、同大建築学科の学生たち。会場に入ってすぐのコーナー「知の壁」では、背の高い本棚に約6000冊の本をびっしりと詰め、知の重みを演出。展示スペースの中央には、段ボールを使って14の分野の関連性を立体的に表現したオブジェクトを配置した。 

 設計を担当した4年の小島智寿(ともひさ)さん(21)は「皆でアイデアを出し合って試行錯誤したので、多くの人に見てもらいたい」と話した。

 同美術館では、同学科の学生が手がけた特別展示「手稿の中の宇宙 レオナルド・ダ・ヴィンチを旅する」も開催中。ダビンチの手稿のレプリカや、ダビンチの発明品を復元した作品などが展示されている。10月30日まで。入場無料。

(2022年10月25日 北陸中日新聞朝刊金沢版より)

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