壇上に並んだプロジェクトの関係者ら＝昭和区の中京大で

　中京大（昭和区）は１６日、運営する学校法人「梅村学園」が来年に創立１００周年を迎えるのに合わせ、産学連携プロジェクト「ＣＨＵＫＹＯ６ＳＰＯＲＴＳ」を始めると発表した。大学が強化スポーツに指定する６競技のクラブを複数企業が後押しし、競技力向上や社会貢献を進める。

　対象のクラブは硬式野球、サッカー、陸上競技、水泳、アメリカンフットボール、スケート。名鉄観光サービス（中村区）やミズノ（大阪市）など県内外の７社がパートナー企業となり、毎年の協賛金を６クラブに分配し選手の強化に充てる。動作解析ソフトを活用した競技支援や栄養面でのサポートにも取り組み、国内外で活躍できる学生アスリートの育成を目指す。

　社会貢献では、各企業と協力して市民向けのスポーツイベントなどを開き、地域の活性化やスポーツ振興につなげる。

　学内であった記者会見でプロジェクトのロゴマークが紹介され、梅村清英学長が「パートナー企業の皆さんの尽力を受けて競技力を高め、大きな社会貢献に結びつける流れをつくっていく」と語った。６クラブを代表し、アメリカンフットボール部の松田佳大選手が「新しい大学スポーツの形を中京大から発信していきたい」と意気込んだ。　（山本拓海）

（2022年6月17日　中日新聞朝刊市民版より）