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お知らせ  2021.11.12

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金沢工大講義に「分身ロボ」 来年度導入 他大学に貸与、合同授業も

分身ロボット(中央)などを交えた授業の実演風景=野々市市扇が丘で

分身ロボット(中央)などを交えた授業の実演風景=野々市市扇が丘で

 金沢工業大(野々市市扇が丘)は11日、来年度から、離れた場所から自分の分身として会話に参加できる「分身ロボット」などのデジタル機器を講義に導入すると発表した。時間や空間の制約を超えて、どこからでも授業に参加できるのが利点といい、金沢周辺の私立大学に貸し出し、大学間の合同授業も行う。

 分身ロボットは高さ約1メートルで、使用者の顔が表示される画面や、周囲を撮影するカメラ、スピーカーを搭載し、下部に二輪を備える。離れた場所にいる使用者は、分身ロボットを操作して好きな場所に走らせ、その場にいる感覚で、周囲の人々と会話ができる。

 金沢工大は9月、文部科学省の補助金を活用して、分身ロボット8台を購入。今後は北陸大(金沢市)や金城大(白山市)などに貸与し、合同授業を増やす。

 新型コロナ下で普及が進むオンライン会議システムも講義で利用しやすいように改良。人物が等身大に近い大きさで表示される大画面の機器を用いるようにし、「相手がその場にいるような感覚」が高まるという。

 金沢工大で実演があり、2つの会場を結んで双方向の授業が行われた。同大工学部2年の仁科宏紀さん(21)は「新鮮でおもしろい。普通のオンライン会議よりもスムーズに話せた」と述べた。 (吉田拓海)

(2021年11月12日 北陸中日新聞朝刊金沢総合版より)

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