共同研究を始めると発表したＡＮＡあきんどの江島支店長（左）と愛知大の阿部准教授＝名古屋市中村区で

　ＡＮＡホールディングス（ＨＤ）子会社のＡＮＡあきんど（東京）は２１日、愛知大国際ビジネスセンター（名古屋市）と訪日外国人客向けのおもてなしの取り組みを共同研究すると発表した。新型コロナウイルス収束後の旅行需要の回復を見据えて連携する。

　ＡＮＡあきんどによると、同社が大学と共同事業を手掛けるのは今回が初めて。共同研究には、経営学部や現代中国学部などに通う学生２０人と、同社に出向している全日本空輸（ＡＮＡ）の客室乗務員が関わる。アジア、欧米を中心に文化と習慣を掘り下げ、訪日客が本当に喜ぶおもてなしの取り組みなどを探る。

　名古屋市内で会見したＡＮＡあきんどの江島まゆみ名古屋支店長は「私たちの知見と学生の視点を組み合わせ、魅力的なおもてなしの方法を考えていきたい」と意気込んだ。愛知大国際ビジネスセンター長の阿部宏忠准教授も「研究で得た成果を広く共有し、中部地域を盛り上げていきたい」と話した。

（2021年9月22日　中日新聞朝刊11面より）