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お知らせ  2021.07.04

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名造形大生展示引き継ぐ 中区 非常勤講師の鷲尾さんから

出展した学生たちと展示作品に見入る鷲尾さん(右から2人目)=中区錦2の長者町コットンビルで

出展した学生たちと展示作品に見入る鷲尾さん(右から2人目)=中区錦2の長者町コットンビルで

 1カ月余り前までガレージだった中区錦2の長者町コットンビル1階で2日、名古屋造形大(小牧市)洋画専攻の学生たちによる展示が始まった。北区の美術家、鷲尾友公(ともゆき)さん(43)が個展開催のために自分たちの手で改装し、前日まで使っていた特設ギャラリーだ。個展終了とともに原状に戻す予定だったが、学生たちのチャレンジの場として利用することになった。

 鷲尾さんは同大非常勤講師も務める。個展終了の直前に、学生たちに「学外で作品発表する気持ちはある?」と投げ掛け、2~4年の9人が手を挙げた。いずれも学外での作品展示は初めて。授業の課題作品や自由に制作した絵画、立体、映像作品30点余を展示した。

 松葉奈々帆さん(22)=岐阜市=は「コロナ禍で外出がままならなくなった」と、窓から見える心象風景の油彩画など4点を出品。林みらいさん(21)=三重県鈴鹿市=は「モチーフにしてきた人物の顔から、ふと考えるようになった」と、「遺影」をテーマにした映像作品を出展した。

 鷲尾さんが、絵画やオブジェの近作を展示した個展は「SITTING NEXT TO YOU(未来の『作る』へ)」と名付けたが、今回の展示はその「完結編」と銘打った。鷲尾さんは「若者へ展示をつなぐことは僕の個展の趣旨とも合致する。実際に引き継ぐことで、どういう反応が起きるか興味がある」と話す。8日まで。正午~午後6時。(小島哲男)

(2021年7月4日 中日新聞朝刊市民総合版より)

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