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大学野球  スポーツ  2021.06.11

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全日本大学野球選手権 名城大17失点4強逃す

福井工大-名城大 福井工大戦に先発した名城大・松本=神宮球場で

福井工大-名城大 福井工大戦に先発した名城大・松本=神宮球場で

 全日本大学野球選手権第4日は10日、神宮球場で準々決勝が行われ、慶大(東京六大学)福岡大(九州六大学)福井工大(北陸)上武大(関甲新)が準決勝に勝ち上がった。

 慶大は2-2の5回に福井の犠飛などで2点を勝ち越し、関学大(関西学生)に5-3で競り勝った。福岡大は国学院大(東都)に延長10回タイブレークの末、2-1でサヨナラ勝ちし、初のベスト4。福井工大は1試合最多タイの得点で名城大(愛知)に17-8で勝ち、27年ぶりに4強入りした。上武大は東農大北海道オホーツク(北海道)に11-3の7回コールドゲームで快勝した。

■1試合15四死球 投手陣粘れず

 初の4強以上を狙った名城大の挑戦は8強で終わった。先発したエース松本は2回2失点で降板し試合が崩れた。

 先頭打者こそ三振に取ったが、2番から3連打で先制を許した。2回には三塁打を足掛かりに1点を失った。異変は明らかだった。直球は最速の150キロはおろか140キロ台後半も出ない。マウンドで何度も股関節を伸ばす運動をした。「これ以上投げてもチームが勝てる投球はできない」と自ら降板を訴えた。

 1回戦の沖縄大戦で1-0の完封、連投となった2回戦の仏教大戦は3番手で4回無失点とチームの躍進を支えた松本。前日から股関節に痛みがあったというが、「疲れはなかった」と気丈に話した。

 投手陣は1試合15四死球の大会最多記録となり乱れたが、チームはコールド負け寸前から、大川の3ランや好調の4番野口の2点適時打で一時4点差まで迫る粘りを見せた。

 安江監督は「松本1人に頼りすぎた。8強の先を目指すためには全国で通用する投手を3人は育てないといけない」と課題を挙げた。 (伊東朋子)

福井工大(北陸) 111160007|17
名城大(愛知) 000132002|8
(福)前川、南大、祝原、谷、立石、新垣-御簗、安田
(名)松本、川口、真田、大西、伊藤智、岩井-野口
本塁打 伊藤(福)大川、藤田(以上名)

(2021年6月11日 中日新聞朝刊19面より)

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