透明なついたてなど感染対策を取りながら実施された卒業式＝いずれも鈴鹿市南玉垣町の鈴鹿医療科学大白子キャンパスで

　鈴鹿医療科学大（鈴鹿市岸岡町）の卒業式が１２日、白子キャンパス講堂（同市南玉垣町）であり、大学院生２８人を含む５５２人が学びやを巣立った。新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、卒業生を２班に分け、午前と午後の２回実施した。（片山健生）

　午前の式には、保健衛生学部と医用工学部の卒業生３５１人が出席。豊田長康学長が学位記を学科・専攻ごとの代表者に手渡し、「コロナ禍の今、国民は医療・福祉のスペシャリストを求めている。人類の福祉と健康の向上のため、役割を果たして」と呼び掛けた。

　卒業生の謝辞は医用工学部の鷹野和輝さん（２２）が務め、「講義や実習を通して、医療人として心構えや知識、技術を身に付けた。卒業後の苦難の時も、学んだことを思い出して精進していきたい」と述べた。

　今年は感染防止のため、保護者の出席を認めない代わりに、会場の映像をインターネットで配信した。卒業生の名前の読み上げや、在校生の送辞も取りやめて時間短縮に努めた。

（2021年3月13日　中日新聞朝刊鈴鹿亀山版より）