特別支援学校の職員に質問をするゼミ生＝豊明市栄町のキャンパスで

　障害児の教育を学ぶゼミに所属する桜花学園大保育学部の３年生１０人が２２日、豊明市栄町の同大キャンパスで、岡崎市の岡崎特別支援学校小学部に通う子どもたちの様子をオンラインで学んだ。

　同支援学校では、身体障害の６～１８歳の約１４０人が学ぶ。同大は昨年度から交流を開始。本年度は新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、第１回がオンラインでの現場見学となった。

　支援学校の職員が校舎の中を歩きながら撮影。車いすの児童が、傾けると音が出る楽器を職員と一緒に鳴らしている音楽の授業や、物を転がすための補助具も写された。職員は「常に医療ケアが必要な子や、一人でスタスタと歩き回る子までいろんな子が通っている。一人一人をよく見ることが大切」と説明した。

　キャンパスでスクリーンに投影された映像を見ながら、佐藤友香さん（２０）は「子どもたちの自己肯定感を高めるにはどうしたらいいですか」と質問。職員は「多くのことを経験させ、できない理由や背景を考え、楽しみながら『できること』を増やしていけばいい」と答え、学生たちはうなずいていた。今後は１０月の訪問に向けて教材や遊びを考えていく。

（2020年7月31日　中日新聞朝刊なごや東版より）