新型コロナウイルスの感染拡大に伴いアルバイト収入などが減ったことで生活が困窮する学生を救おうと、学校法人中西学園（愛知県日進市）は３０日、運営する名古屋学芸大と名古屋外国語大（ともに同市）の全学生の約７７００人に、５万円の「緊急給付支援金」を支給することを決めた。

　ほかに授業のオンライン化の環境整備のため、パソコンを持たない学生に来年３月末までパソコンを無償貸与する。保護者の失職などで経済的に苦境に陥った学生には、半年間の授業料を半額に減免することなどの支援策も実施する。両大の副学長を務める恒川孝司・法人事務局長は「遠隔授業でも教育の質を保てるよう学生の通信環境を整えてもらうための支援。コロナ禍で経済的に苦しい学生も救済したい」と話した。

　一方、中京大（名古屋市昭和区）も３０日、全学生約１万２０００人に５万円の「修学支援金」を給付すると発表。パソコン購入費などに充ててもらうために一部学生を対象に１０万円の無利子貸与も実施する。

（2020年5月1日　中日新聞朝刊22面より）