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中日新聞掲載の大学記事

お知らせ  学生活動  2020.01.25

高齢者の転倒予防に試して 手軽に「あしゆび体操」 八幡で啓発活動

高齢者の足の指の握る力を測定する学生(左)=郡上市八幡町で

高齢者の足の指の握る力を測定する学生(左)=郡上市八幡町で

 高齢者の寝たきりにつながる主な要因の転倒を予防しようと、足の指の筋肉を鍛えるトレーニングの啓発活動が、郡上市八幡町の高齢者施設であった。利用者や施設職員ら38人が、タオルを使って手軽にできる「あしゆび体操」を学んだ。(林勝)

 いずれも関市のJAめぐみのと中部学院大が連携し、高齢者の体力向上プログラムの普及に向けて22日に実施。「JAめぐみのデイサービスセンターあんしん郡上」を利用する80~90代の25人に体験をしてもらった。

 同大看護リハビリテーション学部理学療法学科の西嶋力准教授(56)によると、足の指は倒れそうになったときに踏ん張ったり、体のバランスを保ったりするのに重要な役割を果たす。その筋力が低下すると転倒のリスクが高まるため、西嶋さんらはタオルを使った効果的なトレーニング法の普及に努めている。

 この日は同大の学生も手伝って、お年寄りの歩幅の長さや立ち上がる力といった運動能力を測定。地面をつかむように足の指を曲げる筋力も専用の機器で測り、多くのお年寄りで転倒を防ぐために必要な基礎体力の衰えを確認した。

 あしゆび体操には、足跡のイラストと目盛りをプリントしたタオルを使用。床にタオルを敷いて椅子に座り、足跡のイラストに合わせて足を乗せ、足の指だけを動かしてタオルをたぐり寄せる運動をする。かかとをしっかり床に着けて動かさないようにするのがポイントだ。

 多くのお年寄りは足の指を思うように動かせず、タオルをたぐり寄せるのに四苦八苦。学生のアドバイスを受けながら、少しずつこつをつかんで時間をかけながらあしゆび体操に励んだ。96歳の女性は「思ったより難しいね。お風呂の後に楽しみながら練習してみたい」と笑顔で話した。

 西嶋さんは、たぐり寄せる動作を速くしたり、タオルの上に水の入ったペットボトルを置いて負荷をかけたりする方法も指導。「この体操を続ければ、足指の握る力の低下を抑えることが期待できる。転倒を防ぐために試してほしい」と呼び掛けた。JAめぐみの介護サービス郡上営業所の河端俊治所長(39)は「レクリエーションなどでリハビリの一つとして取り組んでいきたい」と話していた。

(2020年1月25日 中日新聞朝刊中濃版より)

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