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お知らせ 2019.09.07
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ゴカイの一種 発光物質解明 中部大・大場裕一教授 バイオ分野 活用期待

大場裕一教授
クロエリシリスが湾岸近くに現れるのは10月初めのわずか数日。しかも発光現象(2センチほどの体から緑色に光る液を放出する)が起きるのは日没1時間後30分間だけで、採集は極めて難しい。大場教授は故井上昭二・名城大元教授が集めた乾燥試料を、魚津水族館(富山県魚津市)の稲村修館長を通じて譲り受け、発光に関わる物質ルシフェリンの構造を解明した。
故下村脩・名大特別教授がオワンクラゲから緑色蛍光タンパク質(GFP)を発見し、それが「光の目印」として基礎医学などで活用されることでノーベル化学賞受賞に結びついたように、今回明らかになったクロエリシリスの発光物質も、将来さまざまなバイオテクノロジー分野で活用されることが期待される。
大場教授は「井上先生が多くの試料を残してくれたこと、国際的な共同研究ができたこと、それに分析技術が以前と比べて発達したことが大きい。今回発見した発光物質は下村先生が発見されたGFPと同じ緑色で、活用範囲は広いのではないか」と話している。
(2019年9月7日 中日新聞朝刊近郊版より)