金城学院高（東区）の生徒ら約１０００人が９日、中区栄１の御園座で、ミュージカル「４月は君の嘘」を観劇した。同校の演劇鑑賞会は２０年ほど前から恒例だったが、新型コロナウイルス禍で昨年、一昨年は中止。３年生は初めての観劇となり、生徒らは、目の前で繰り広げられる出演者の生の歌声や演技に見入った。

　同ミュージカルは、ピアノやバイオリンを演奏する高校生役のキャストによる青春ドラマ。ヒロイン役の生田絵梨花さんが「劇場全体が学園のような雰囲気になって、演じていて楽しかった」とあいさつすると、生徒らは歓声を上げた。

　３年生は、舞台で使われたピアノを背景に、卒業アルバム用の集合写真を撮影。女子生徒（１７）は「２年時の修学旅行も中止になり、入学してから大きな行事は初めてのような感覚。迫力のある歌と演技で、心が揺さぶられた」と話した。（曽布川剛）

（2022年6月10日　中日新聞朝刊市民総合版より）