聖カピタニオ女子高（瀬戸市西長根町）で７日、酒類卸・小売業者などでつくる「尾張瀬戸酒類行政連絡協議会」が同校生徒から募った、未成年者の飲酒防止に向けたスローガンの優秀作品の表彰式が開かれた。

　今年、未成年者飲酒禁止法（１９２２年）の成立から１００年になることと、成人年齢が１８歳に引き下げられたことで、高校生に再度、未成年飲酒防止の重要性を考えてほしいと同協議会が企画。有志から１０２点の応募があり、優秀作品９点を選んだ。

　最優秀賞は１年斎藤さん（１５）の「誘惑に　負けるな酒は　２０歳から」に決定。斎藤さんは「啓発チラシや中学の保健の授業内容を参考に考え、負けるなと強いメッセージを込めた」と話す。「カッコいい　飲酒（のむ）すがたより　ことわる勇気」で優秀賞を受けたのは３年山田さん（１７）。「格好良いと思って、飲酒する人もいるのではないか。周囲に流されないよう啓発できたら」と話す。

　優秀作品は今後、市役所や、同市と尾張旭市の酒類小売店などで掲示されるほか、最優秀賞はチラシやタオルといった啓発グッズにも使われるという。（加藤慎也）

（2022年6月9日　中日新聞朝刊なごや東版より）