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お知らせ 2022.06.14

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星城高等学校

お年寄りも障害ある子どもも… 一緒にサッカーしようよ

子どもたちとサッカーを楽しむ(右から)深川さん、大木監督とサッカー部員たち=豊明市の星城高で

子どもたちとサッカーを楽しむ(右から)深川さん、大木監督とサッカー部員たち=豊明市の星城高で

■星城高 部活で定期的に交流会

 豊明市の星城高サッカー部は1月から、高齢者や障害のある子どもたちと一緒にサッカーを楽しむ交流会を同校で定期的に行っている。「出会いによって発想を豊かにしてもらいたい」と願う同部の大木慶志(やすし)監督と、「子どもたちが広いグラウンドで走り回れたら」と願う市内の福祉施設との思いが一致して実現した。(平木友見子)

 同部に2019年に就任した大木監督は、強化策を模索し「選手がいろいろな気づきを得て、自分で動けるようにならなくてはならない」と考えていた。昨年末、近くにある障害児の日中一時支援事業所「ぴぃすぽ」が支援サービスにサッカーを取り入れ、元Jリーガー深川友貴さんを招いて教室を開いていることを知った。すぐさま事業所を運営する志水宏司社長に交流会開催を提案。同事業所の子どもたちが同高グラウンド前を通るたび「こんなところで走り回りたいね」と言っていたこともあり、企画はとんとん拍子で進んだ。

 志水社長は、市内で障害者対象の4施設と高齢者介護施設を運営しており、交流会には子どもからお年寄りまで参加する。志水社長は「せっかくなら来たい人がみんな来られるようにしたかった。すごく自由に楽しんでいる姿がうれしいし、部員たちには同じ町にいろいろな人がいると身近に感じてもらいたい」と願う。

 3回目となった11日は、部員約60人と各施設の計約60人が2部に分かれて各1時間交流。パスを回したり、シュートが決まるとハイタッチを交わしたり、楽しそうに親睦を深めた。全国各地で障害者サッカーの普及活動をする深川さんは「(障害のあるなしにかかわらず一緒に楽しむ)インクルーシブを取り入れる学校の部活は全国でもないのでは」と感嘆する。

 同部3年生の主将は「自分と違って、伝えることや動くことが難しい人たちにどれだけ寄り添えるかが大事だと知った」と感想を語った。

(2022年6月14日 中日新聞朝刊なごや東版より)

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