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スポーツ 2021.12.29

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桜花学園高等学校

全国高校バスケ 桜花学園V3 コーチに贈る 日本一

 28日の全国高校バスケットボール選手権大会(ウインターカップ)の女子決勝で、3年連続24回目の優勝を果たした名古屋市の桜花学園。互角の展開で迎えた第4クオーターは序盤に、朝比奈主将(3年)の連続シュート、伊波選手(同)の3点シュートが決まり優位に立ち、61-57で大型の留学生選手を擁する京都精華学園(京都)を振り切った。平下選手(3年)はチーム最多の16点を挙げる活躍を見せた。

■「70回目」 朝比奈主将ら一丸

 試合終了のブザーが鳴ると、桜花学園の朝比奈主将はチームメートと抱き合い、大粒の涙をぬぐいながら喜びを分かち合った。全国高校総体(インターハイ)との夏冬2冠の達成に加え、井上真一コーチにとって70回目となる全国制覇をプレゼントした。

 一進一退の戦いにもプレッシャーは感じなかった。2点リードで迎えた第4クオーターは「最後の大会。決めるべきはキャプテンの自分だ」と強い気持ちで臨み、ジャンプシュートなどで着実に得点し、勝利を引き寄せた。

 名門の桜花学園で1年から試合に出場し、重ねた経験をチームに生かそうと主将に就いた。「勝ちたい」という一心でチームを引っ張り、時には練習が思い通りにいかず悩んだ。そんな時は「チームのみんなが支えてくれた」という。

 「中学の時はうまくなかった私を見つけて育ててくれた」と井上コーチへの感謝の思いを常に抱く。決勝後のインタビューでは「先生、大好きです」と大きな声で思いを伝えた。井上コーチは両手を振って応え、「私の70回目の優勝はともかく、目の前の試合でしっかり勝てたことを素直にうれしく思う」と選手らを一番にたたえた。(山本拓海)

(2021年12月29日 中日新聞朝刊県内版より)

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