進学ナビ

HOME > 高校ニュース > 全て

高校ニュース

お知らせ 2021.11.12

この記事の関連校
名古屋経済大学市邨高等学校

名経大市邨高生の有志呼び掛け カンボジアへマスク3万枚

マスクを寄せた人たちの手紙を手にする山本さん(右)と伊藤さん=千種区の名古屋経済大市邨高で

マスクを寄せた人たちの手紙を手にする山本さん(右)と伊藤さん=千種区の名古屋経済大市邨高で

 コロナ禍に苦しむカンボジア農村部の人たちのためにと、名古屋経済大市邨高校(千種区北千種3)の一部生徒でつくる「SDGs有志メンバー」が今年もマスクを募ったところ、昨年の10倍に当たる3万枚超が寄せられた。今月2日までに全て現地へ送ったメンバーは「ご協力に感謝しています」と喜んでいる。 (小松原康平)

■昨年の10倍 「協力感謝」

 メンバーは、SDGs(国連の持続可能な開発目標)を冠した国際ボランティアグループで、1~3年の約10人。

 マスク支援に乗り出したのは、世界的流行が始まった昨年春だった。貧困世帯が集中するカンボジア農村部で教育支援を続ける日本人男性とのオンライン勉強会がきっかけ。住民の多くが経済的理由でマスクを入手できないのを知り、学校内外で協力を呼び掛けると、3000枚超が集まった。

 今春の勉強会での「住民は1日200円で生活しているのに、不織布マスクは10枚で100円。生活を圧迫し続けている」との男性の声を受け、活動を再開。10月に常滑市の県国際展示場であった「SDGs AICHI EXPO」などでも支援を訴えたかいがあり、全国各地から布マスク1万枚超、不織布マスク2万枚超が寄せられた。

 マスクを送り終えた3年山本さん(18)と同伊藤さん(18)は「手紙が約200通も添えられていました」と感慨深げ。14日はCBCハウジング名駅北(西区菊井1)で開かれる「親子で学ぼう!SDGsキッズパーク×未来つなぐPROJECT」に参加予定で、「子どもらにもカンボジアのことを知ってもらえたら」と張り切っていた。

 SDGs有志メンバーのイベントは、午前10時と午後1時半の2回。小学生以下の子どもを対象に先着各20人を受け付ける。カンボジアとオンラインで結び、勉強会の日本人男性が現地の農村部に建設した幼稚園の園児たちとの交流を楽しんでもらう。

(2021年11月12日 中日新聞朝刊市民版より)

戻る < 一覧に戻る > 次へ