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スポーツ 2021.11.08

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三重高等学校

三重 4大会ぶり2度目 全国切符 吉良中心に海星破る

後半9分にゴールを決めた三重高の吉良=三重県鈴鹿市の三重交通Gスポーツの杜鈴鹿で(島田明撮影)

後半9分にゴールを決めた三重高の吉良=三重県鈴鹿市の三重交通Gスポーツの杜鈴鹿で(島田明撮影)

■三重県大会

 全国高校サッカー選手権三重県大会の決勝が7日、三重県鈴鹿市の三重交通Gスポーツの杜鈴鹿で行われ、三重が海星に3-2で勝ち優勝。12月28日に開幕する全国高校選手権に、4大会ぶり2度目の出場を決めた。三重は主将でエースのFW吉良(3年)のゴールなどで3点を挙げ、終盤の海星の猛攻をしのぎきった。

■後半9分逵村のパス流し込む

 あうんの呼吸だった。MF逵(つじ)村(3年)の縦パスに吉良が抜け出す。「練習からやっていた形。流し込むだけでした」。後半9分。右足を振り抜くと、ゴールネットが揺れた。

 前半9分に逵村のゴールで先制。その後は守勢に回った。ハーフタイムでは、徳地俊彦監督(33)が「消極的になっている。自信を持って点を取ってこい」と声を掛けた。吉良のゴールなど後半に奪った2点が最後は生きた。

 元々、吉良が中心のチーム。当然、厳しくマークされた。徳地監督は準決勝の津工戦からセンターバックやボランチが主戦場だった逵村をトップ下で起用。逵村が巧みにセカンドボールを拾い、さらには相手マークも分散し、エースも楽になった。準決勝と決勝でチームは7得点を挙げた。

 堺市出身の吉良。家長(川崎)の体の使い方、レアンドロダミアン(同)の強さに憧れる男は、徳地監督の誘いで三重へとやってきた。「3年間、監督を全国へ連れて行くことを目標にやってきた。うれしいです」と喜びつつ「チームの目標は全国ベスト4です」とすぐに口元を引き締めた。

 ベンチには、保護者会から贈られた『挑』という文字が折り鶴で描かれたパネルが置いてあった。徳地監督は「僕らはあくまでチャレンジャー」と言う。4年連続決勝進出の海星に挑み、勝利した。全国の舞台でも強敵に果敢に挑んでいく。 (島田明)

▽三重
三重-3 前半1-0
海星-2 後半2-2
▽得点者【三】逵村、吉良、北岡【海】神谷、沢田

(三重は4大会ぶり2度目の出場)

(2021年11月8日 中日スポーツ9面より)

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