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スポーツ 2021.11.07

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豊川高等学校 安城学園高等学校

全国高校駅伝県予選 男子 豊川 女子 安城学園V

(左)笑顔でゴールに飛び込む安城学園の杉浦主将(右)ゴールテープを切る豊川の永嶋選手=いずれも一宮市の大野極楽寺公園で

(左)笑顔でゴールに飛び込む安城学園の杉浦主将(右)ゴールテープを切る豊川の永嶋選手=いずれも一宮市の大野極楽寺公園で

■来月26日「都大路」へ

 全国高校駅伝の県予選会が6日、一宮市の大野極楽寺公園を発着点に開催された。男子は豊川が2時間4分56秒で大会7連覇。女子は安城学園が1時間9分38秒で連覇した。両校は12月26日に京都市で開かれる全国大会に出場する。

 男子(7区間、計42.195キロ)は1区で豊川の吉村主将(3年)が区間新記録の快走を披露すると、全区間で首位をキープ。追いかける2位の名経大高蔵に54秒差をつけて優勝した。

 女子(5区間、計21.0975キロ)は3区で安城学園の小山選手(3年)がトップを奪うと、後続の選手も粘りの走り。4区間で区間賞を獲得し、2位豊川に1分5秒差をつけた。

■豊川7年連続 1区・吉村主将 区間記録22秒更新 序盤勢い呼び込む

 7連覇の重圧に屈せず、序盤から豊川は攻めの姿勢を貫いた。エースが集まる1区を託されたのは、吉村主将(3年)。「差をつけることが自分の仕事」と勢いよく集団を飛び出すと、従来の区間記録を22秒も更新した。

 チームを勢いづける快走の原動力は、大舞台で味わった悔しさだ。7月の全国高校総体で5000メートルに出場するも、予選落ち。翌日の決勝を観戦し「自分は全国で通用しない」と自信をへし折られた。

 都大路の1区も見据え、大会後に約1カ月で850キロを走り込んだ。2週間前の記録会では、5000メートルの自己記録を更新。土屋貴幸監督も「ここ2、3カ月で急成長した」と変化を実感する。

 今大会は負傷で主力2人が欠場したが、全国大会までに復帰する可能性もある。昨年28位のチームが目標とするのは8位入賞。昨年は4区を走り、区間45位と振るわなかった吉村主将は「1区を走るつもりでいる。昨年の分も雪辱を果たしたい」と意気込んだ。

 (牧原広幸)

■安城学園2年連続 アンカー・杉浦主将ら計4区で区間賞 再び大舞台へ結束

 右手でピースサインを突き上げながらゴールテープを切ったアンカーの杉浦主将(3年)をチームメートが囲み、涙を浮かべながら2年連続の全国行きの切符に歓喜した。

 昨年の都大路と同じメンバーで臨んだ今大会。序盤は2位だったものの、1位と2秒差でたすきを受けた3区の小山選手が「トップで(たすきを)渡すことが最低限の役目だった」と先頭に立ち、後半はリードを広げていった。終わってみれば計4区で区間賞を取る完勝だった。

 夏場の個人種目で調子が上がらない選手もいたが、9月ごろから駅伝に向けて練習に熱が入り始めた。石田桂監督は「昨年は初めての都大路で13位は上出来だと思っていたが、選手たちは悔しがっていた。その気持ちが総力戦での優勝につながった」と話した。

 2年連続でアンカーを務めた杉浦主将は「みんなでまた都大路に行こうと頑張ってきたので安心した」と涙を拭うと、「優勝は通過点。都大路で入賞を目指す」と活躍を誓った。

 (鈴木弘人)

◇2~10位の入賞チーム
 【男子】(2)名経大高蔵(3)愛知(4)岡崎城西(5)中部大第一(6)中京大中京(7)豊田大谷(8)旭野(9)豊川工科(10)津島東

 【女子】(2)豊川(3)豊田大谷(4)光ケ丘女子(5)愛知(6)岡崎城西(7)岡崎学園(8)中京大中京(9)中部大第一(10)旭野

(2021年11月7日 中日新聞朝刊県内版より)

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