進学ナビ

HOME > 高校ニュース > 全て

高校ニュース

スポーツ 2021.04.14

この記事の関連校
桜丘高等学校

選抜高校剣道 桜丘が3位 男子団体 県勢4強は17年ぶり コロナルール対応、有利に

 春日井市で3月下旬に開かれた全国高校剣道選抜大会で、桜丘高校(豊橋市南牛川)が男子団体で3位に入った。県勢の4強入りは17年ぶり。感染拡大を防ぐための「コロナルール」に対応できたことが、快挙につながった。3年の梅田主将(17)は「夏の全国高校総体では、あと一歩届かなかった日本一を目指す」と意気込んだ。(斎藤徹)

 大会には都道府県予選を勝ち抜いた63校が出場。桜丘は1回戦から3回戦まで、いずれも大将の3年、加藤選手(17)を中心に接戦を制した。準々決勝(4回戦)も、直前にあった東海大会で敗れている高山西(岐阜)に完勝。だが準決勝の桐蔭学園(神奈川)戦で加藤選手が敗退し、決勝進出を逃した。桐蔭学園は決勝を制して優勝している。

 大会は新型コロナウイルスの感染対策のため、異例のルールが導入された。通常の試合時間5分を3分に短縮。面の下にマスクとフェースシールドの着用が義務付けられたほか、試合中も至近距離でのつばぜり合いが禁止となった。

 近年の高校剣道は、つばぜり合いから、相手の体勢を崩して打ち込む技が主流だったが、今大会は遠くからの間合いの駆け引きが重要になった。桜丘にとっては以前から得意な戦法で、鈴木武洋監督(42)は「桜丘の剣道が今回のルールにうまくはまった。伝統の良さを証明できた」と話す。

 試合時間が短いと、引き分けが増え、大将勝負になることが多い。チームの柱である加藤選手は「前の4人が無理して勝ちを狙わず、大将で試合を決めるという流れが良かった」と振り返る。

 桜丘は昨年の選抜大会も出場権を得ていたが、新型コロナの影響で中止。その後も全ての公式戦が行われず、先輩らは全国を経験することなく卒業を余儀なくされた。それでも今大会前の練習に駆けつけ、指導を手伝った。加藤選手は「先輩たちやチームメートがつないでくれた結果」と感謝する。

 4月から後輩が加入しチームは新体制になった。梅田主将は「チームワークでつかんだ4強は自信になった。後輩を含めた自分たちで日本一をつかみ、強い桜丘の伝統をつくりたい」と決意を述べた。

(2021年4月14日 中日新聞朝刊東三河版より)

戻る < 一覧に戻る > 次へ