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高校野球 スポーツ  2020.08.13

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中京大学附属中京高等学校

中京大中京 ミス突き決勝点 高橋 気迫の10回完投

先発し力投する中京大中京・高橋

先発し力投する中京大中京・高橋

■高校野球 甲子園交流試合第3日

 2020年甲子園交流試合第3日は12日、甲子園球場で2試合が行われ、昨秋の明治神宮大会を制した中京大中京(愛知)と加藤学園(静岡)が勝った。

 中京大中京は延長10回タイブレークの末、智弁学園(奈良)に4-3でサヨナラ勝ち。10回に相手のミスを突いて、決勝点を奪った。高橋は11三振を奪い、3失点完投。交流試合でのタイブレークは初。

 加藤学園は鹿児島城西を3-1で下した。8回に杉山が2点ランニング本塁打を放ち、肥沼が1失点完投した。

 第4日は15日に開催され、3試合が行われる。

■150キロ超連発 「最後は気持ちで」

 白熱した投手戦を気迫で制した。中京大中京の高橋が10回を完投。149球を投げ5安打3失点、11奪三振。チームは昨年秋から公式戦28連勝で締めくくった。「最後は気持ちで踏ん張った。チームの無敗という目標に貢献できてうれしい」。優勝したかのように最後は声を弾ませた。

 9回2死一塁、2ストライクと追い込んでから投じた139球目が、この日最速の153キロを計測。外角低めに制球され、相手打者はバットを動かせずに見逃し三振に倒れた。「自分の真っすぐを打たれても何も悔いはない」と圧倒。タイブレークの10回も2死一、二塁から150キロの直球で空振り三振。雄たけびを上げてベンチへ駆け戻り、勝利を呼び込んだ。

 明治神宮大会優勝投手の実力通り、序盤から150キロを超える直球を連発。それでも「本調子ではなかった。直球がスライダー回転したりシュート回転したりした」。

 愛知県独自大会優勝から中1日。中盤は球威が落ち、制球に苦しむ場面もあった。4回、2者連続死球から押し出し4球と適時打で3失点し、同点に追い付かれる。ただ、その後は立て直した。「体のバランスを意識して、腕を上から振り下ろすようにした」と、試合中に修正する能力も見せた。

 注目される進路についても語った。「ここから考えていくつもりだが、進学したいと思っている」と大学進学が基本線。ただプロ志望届を提出して高卒プロ入りする選択肢もあると明かし、「大学、プロでしか学べないことがそれぞれある。メリット、デメリットを考えたい」と結論は出さず、慎重に言葉を選んだ。(荒木正親)

智弁学園(奈良)0003000000―3
中京大中京(愛知)3000000001―4
(延長10回、10回からタイブレーク)
(智)西村-佐藤、田上
(中)高橋-印出

(2020年8月13日 中日新聞朝刊18面より)

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