昨夏の愛知大会を制し、春夏通じて甲子園初出場した誉は“連覇”へ好発進した。二塁手のレギュラーとして甲子園を経験した背番号６の手塚陸斗投手（３年）が先発マウンドに上がり、５イニング１失点。１番に入った打撃でも、２回に右越えの２点適時三塁打を放ち、投打でフル回転した。

　「外の球に反応した。結果的に三塁打になって良かった」。１回の第１打席で中前に落ちる打球で二塁に進んだが、一塁ベースを踏み忘れ、アピールプレーでアウトになった。好機を逃したミスを次打席で取り返した。

　昨年、甲子園で初戦敗退した後、「甲子園で１勝する」と先輩と約束したという。コロナ禍でかなわなくなったが、「ショックだったけど、ミーティングで目標を１つにした。優勝を狙っていく」と言葉に力を込めた。　（麻生和男）

▽２回戦（小牧市民）
誉０３０００００１０―４
愛知啓成００１００００００―１
（誉）手塚、中村－太田
（愛）大溝、浅芽、山本、杉浦－迫

（2020年7月19日　中日スポーツ21面より）