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お知らせ 2019.10.04

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平和守る「考える国民に」 豊川高学園祭 元防衛官僚が講演

柳沢さんの講演に耳を傾ける生徒や市民ら=豊川市の豊川高で

柳沢さんの講演に耳を傾ける生徒や市民ら=豊川市の豊川高で

 戦争や平和について考えようと元防衛官僚の柳沢協二さん(72)を招いた講演会が9月29日、豊川市の豊川高校であり、同高生徒や市民ら約100人が耳を傾けた。

 学園祭の本部企画「戦争と平和~私たちに何ができるか」の一環。生徒たちが旧豊川海軍工廠(こうしょう)への空襲被害について発表した後、柳沢さんが「戦争はなぜ起こるのか」と題して話した。

 柳沢さんは2004年から5年間、内閣官房副長官補として自衛隊のイラク派遣や北朝鮮のミサイル発射への対応などを担当した。

 講演では戦争が起こる仕組みや「抑止」「和解」についての考え方などを説明した上で、戦争の背景には世論の支持があることを指摘。「国民が政治に踊らされる群衆になってはいけない。自分の頭で考え、主権者としての国民になることが大事だ」と述べた。

 3年の生徒(17)は、「分からないことはネットですぐに検索できる時代だが、それは他人が出した答え。自分の頭でしっかりと考えられるようにしたい」と話した。(川合道子)

(2019年10月4日 中日新聞朝刊東三河総合版より)

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