- この記事の関連校
- 愛知工業大学名電高等学校 享栄高等学校
全国高校野球愛知大会 準決勝 愛工大名電 享栄 きょう決勝

星城-享栄 3回裏享栄1死、左中間へ二塁打を放つ早川主将=バンテリンドームナゴヤで
■享栄 31年ぶりV狙う
享栄が長打で3点を挙げ、食い下がる星城を振り切った。
1回、藤井の二塁打などから森迫の右犠飛で先制。6回には菅沼の右翼線を破る三塁打で2点を追加した。坂本、上江瀧、近藤の3投手が相手打線を抑えた。
星城は9回、2死から淀川の適時打で1点を返したが、続く満塁の好機を生かせず、一歩及ばなかった。
■享栄・早川主将 ベンチ外の仲間の思い 肘に着け
左肘のプロテクターに託された思いが、主将の背中を押した。享栄の遊撃手、早川主将(3年)が2安打に二つの好捕。打って、守って活躍し、チームを決勝へ導いた。
1回裏無死二塁。相手投手の立ち上がりを、バスターでいやらしく粘り、10球目を中前へ。欲しかった先制点につなげた。
2回表には、三遊間の深部に飛んだ打球に横跳び。ひざをついたまま一塁へ遠投しアウト。球足が速まる人工芝でも自慢の守備を見せ、1万人超の観衆を沸かせた。
打席で左肘に着ける防具は市川選手(同)のものだ。
5月下旬、ベンチ入りがかなわず、引退試合を前にした市川選手の防具に「最後まで一緒に戦おう」としたためた。引退試合の数日後、偶然部室で2人になり、そのプロテクターを市川選手から託された。「愛知で終わらず、兵庫で笑って終わろう!!」とメッセージが添えられていた。
腕の太さはちょうど同じくらい。「お前の分まで戦うわ」。試合で着けるようにした。打席に入る前には必ず一目見るようにしている。
この日は9回表も好捕で追加点を防ぎ、星城の猛追を振り払った。「みんなで守り切った」
古豪復権へ。「兵庫」まであと一つだ。(加藤壮一郎)
▽準決勝…バンテリンドームナゴヤ
星城 000000001|1
享栄 10000200x|3
(星)浜田、三好、作永-奥田
(享)坂本、上江瀧、近藤-大森
■愛工大名電 打線勢い
愛工大名電が打線をつないで着実に得点し、中部大春日丘に勝利した。
2回、見崎の遊ゴロの間に先制。中盤も得点を重ねて優位に試合を運び、8回には杉浦の適時打などで2点追加。宮下と清水の継投でリードを守り切った。
中部大春日丘は6回、代打加藤の中犠飛で1点を返したが、その後は好機を生かせなかった。
■愛工大名電・宮下投手 ピンチでの決め球光る
憧れのエースナンバー1を付けた宮下投手(3年)が、7回途中まで被安打5、失点1の好投で、チームを決勝に導いた。
直球とカーブを中心に打たせて取る投球で流れをつくった。2点リードの5回表、打球が足に当たってレフトに転がり、1死一、三塁のピンチに。「ピンチの時こそ一番のボールを投げ込む」。鍛えてきた心構えで、次打者に決め球のカットボールを投じ三振。四球で2死満塁となったが、円陣で一息ついた後、次打者を内野ゴロに仕留めて無失点で切り抜け、直後の追加点につなげた。
高知市出身。「レベルの高い愛知で野球をしたい」と名電を目指した。2年夏までベンチ入りはなかったが、変化球や制球を磨いて最高学年でポジションをつかみ取った。「100球までは安定している。今日も自分のペースで試合をつくった」と倉野光生監督の信頼も厚い。
決勝進出にも「甲子園で勝つための通過点」と頼もしい。連戦となる決勝も「投げるつもりで準備する」と意気込んだ。(曽布川剛)
▽準決勝…バンテリンドームナゴヤ
中部大春日丘 000001000|1
愛工大名電 01012002x|6
(中)横田、角田、横田、山上-金井
(愛)宮下、清水-皆川
(2026年7月28日 中日新聞朝刊県内総合版より)
