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全国高校野球愛知大会 第11日 8強決まる

享栄-中京大中京 7回2失点の力投をみせた中京大中京の安藤投手=岡崎レッドダイヤモンドスタジアムで
第108回全国高校野球選手権愛知大会は21日、県内4球場で5回戦8試合があり、23日の準々決勝に臨む8強が決まった。春の県王者享栄は、選抜高校野球大会(センバツ)で4強入りした中京大中京に4-1で競り勝った。享栄の2番手上江瀧投手(3年)が5回無失点の投球で流れを渡さなかった。準々決勝の組み合わせ抽選の結果、豊川-愛工大名電などの対戦カードが決まった。
■中京大中京・エース安藤投手 エンジン全開 成長示す
平日昼にもかかわらず3千人の観衆が集まった大会屈指の好カード。「ギアを上げた」。中京大中京のエース安藤投手(3年)は初回から飛ばしていた。
「ヤマ場だと思っていた」。後続を負った太田投手(3年)への信頼も追い風に、いきなりエンジン全開。初回に自己最速を5キロ更新する149キロを記録した。「真っすぐに強い」とみる享栄打線に140キロ台後半の速球を次々と投げ込み、力で押した。
春の選抜高校野球大会では全4試合に先発し、チームを4強に導いた。だが、その後の春の県大会で脇腹を肉離れ。5週間、投球を控えざるを得なかった。「焦っても変わらない」。回復後、体幹トレーニングに力を入れた。縦に変化するスプリットの精度も高め、他校が対策や警戒を強める愛知大会に進化した姿で挑んだ。
この日は7回2失点。5回表に与えた決勝点は2死二塁からしぶとく中前に運ばれたが、長打はなかった。泰然としたマウンドさばきに高橋源一郎監督は「春の状態だったら5回で降りていたところを7回まで投げた。メンタル面も体力面も成長した」と目を細める。
岐阜県瑞穂市から毎週、数食分のおかずを持ち寄った家族の支えもあり、秋以降に体重は7キロ増えた。「まだまだ身体作りをしていく」。春、甲子園を沸かせた右腕はさらに力強さを増して、大学野球に挑む。 (加藤壮一郎)
■ベンチサポーターも声張る 臼井さん 選手体調管理しつつ
「ストライクゾーンで勝負しよう」「後ろにつないでいこう」。中京大中京ベンチの最前列で一人、ユニホーム姿ではないメンバーが声を張り上げていた。選手の熱中症対策や体調管理を担うため、今大会から導入された「ベンチサポーター」の臼井さん(3年)。「選手としてベンチに入っていた経験を生かせれば」との思いがあった。
4強入りした春のセンバツでは背番号13。レギュラー争いに加わり、最後の夏に期する思いも強かった。学校生活では生徒会長を務めるしっかり者で、周囲を盛り上げるムードメーカーの一面も。高橋源一郎監督からサポーターの適性を見いだされ、「声を回して盛り上げていけ」と託されたという。
選手の飲料を冷やすなど本来の役割をこなしつつ、絶えず声を出し続けた。「自分の役目は果たせたと思う。(選手でなくても)みんなでやってきたことに変わりはないから」。涙の中にも達成感をにじませていた。 (高木健吾)
■享栄が競り勝つ
享栄が少ない好機をものにして競り勝った。
1-1の5回、2死二塁から藤井の適時打で勝ち越し。9回に暴投と藤井の適時二塁打で2点を奪い、突き放した。投げては、5回から登板した2番手の上江瀧が再三のピンチをしのぎ、リードを守り切った。
中京大中京は、7、8回と満塁の好機をつくったが、あと一本が出なかった。
▽5回戦…岡崎レッドダイヤモンド
享栄 010010002|4
中京大中京 010000000|1
(享)近藤、上江瀧-大森
(中)安藤、太田-津末、杉原
■中部大春日丘が零封
中部大春日丘が3投手の継投で千種打線を抑え込み、零封勝ちした。
中部大春日丘は初回、竹島、前田の連続適時打で2点を先制。投げては南平、山上、横田の3右腕が、いずれも三塁を踏ませない好投を見せた。
千種は先発飯田が8回を自責点1と力投したが、打線が散発3安打とつながらなかった。
▽5回戦…小牧市民球場
千種 000000000|0
中部大春日丘 20000010x|3
(千)飯田-澤井
(中)南平、山上、横田-金井
■愛工大名電が完封勝ち
愛工大名電が序盤からリードを奪い、7回コールド勝ちした。
1回に鈴木悠の犠飛で先制し、2回も敵失を絡めて3点を追加。7回は満塁から柳生の適時打で試合を決めた。先発の清水は四球で走者を許しながらも要所を締め、完封した。
三好は打線が3安打とつながりを欠き、ホームが遠かった。
▽5回戦…岡崎レッドダイヤモンド
三好 0000000|0
愛工大名電 1300012x―7
(7回コールドゲーム)
(三)長尾、八田、柿﨑-安藤
(愛)清水-皆川
■愛知がリード守る
中盤に先制した愛知が、至学館を振り切った。
愛知は5回に松川の適時打で均衡を破ると、河野の押し出し四球などで3点を先制した。打線の援護を受けた先発山田は111球を投げ、最後までリードを守り切った。
至学館は8回に、尾﨑の本塁打で反撃開始。9回には浦野の適時打が飛び出したが、及ばなかった。
▽5回戦…小牧市民球場
愛知 000030001|4
至学館 000000011|2
(愛)山田-神谷
(至)尾﨑、池戸、高栁、小田-井口
本塁打 尾﨑(至)
■豊川が投手戦制する
豊川が西尾東との投手戦を僅差でものにした。
互いに無得点で迎えた6回、豊川は4番國立の左翼線適時2塁打で先制、7回に鈴木陽の右前打で加点した。9回1死二塁のピンチで、辻から継投した長坂が好救援し、一打同点の場面を切り抜けた。
西尾東は、9回に1点を返す粘りを見せたが、一歩及ばなかった。
▽5回戦…刈谷球場
西尾東 000000001|1
豊川 00000110x|2
(西)内田-豊田
(豊)辻、長坂-上江洲
■東邦が小刻みに加点
東邦が中盤以降、足を絡めて小刻みに加点し、名古屋南を突き放した。
東邦は1点を追う4回、星野の適時打で追い付き、5回に勝ち越し。7回の小川の適時三塁打などで差を広げた。投げては平塚、朝倉、岩瀬の投手3人のリレーで的を絞らせなかった。
名古屋南は2回、杉村の三塁打から先制したが、以降は打線が続かなかった。
▽5回戦…豊田市運動公園
名古屋南 010000000|1
東邦 00011022x|6
(名)加来-櫨場
(東)平塚、朝倉、岩瀬-星野
■星城が終盤に大量得点
星城が終盤に得点を重ね、刈谷工科を突き放した。
星城は1点を追う8回、4番住田の同点適時打をきっかけに3点を奪って逆転に成功。奥野と三好の継投で、相手打線を被安打1に抑え、逃げ切った。
刈谷工科は、1回に相手のミスに乗じて2点を先制したが、終盤に守備が乱れ、失点につながった。
▽5回戦…刈谷球場
星城 020100032|8
刈谷工科 200010100|4
(星)奥野翔、三好-奥田
(刈)伊藤快、鵜飼、齋藤、菊池-中西
■名古屋たちばなが猛攻
名古屋たちばなが終盤に攻撃を畳みかけ、勝負を決めた。
名古屋たちばなは1回、深田の二塁打からつないで先制。8回には大塚が適時三塁打、9回にも近藤が本塁打を放つなど、最後まで攻撃の手を緩めなかった。
名古屋は1回、市川の左安打から小技を効かせて2点を返したが、流れに乗りきれなかった。
▽5回戦…豊田市運動公園
名古屋たちばな 300010031|8
名古屋 200000000|2
(た)丹羽、水野、崎、高里-青山
(名)高野、角田、中村-森川
本塁打 近藤(た)
(2026年7月22日 中日新聞朝刊県内総合版より)
