高校野球 2025.03.02
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至学館 連勝で弾み センバツへ

豊川から得点を挙げ、笑顔を見せる至学館ナイン=名古屋市守山区の同校グラウンドで(石曽根和花撮影)
■練習試合解禁で豊川、名古屋大谷戦 長打からめて大量得点
昨秋は単打集中
至学館の打線に力強さが増した。好投手がそろう豊川から2回までに6安打を絡めて5得点。序盤の大量得点で流れをつかみ守り勝つ昨秋の“得意パターン”は単打中心だったが、この日は7安打中3安打が長打。鈴木健介監督(43)は「やってきたことが形になっている。低い打球で外野を抜くことを目指して追い込まれてからも粘っこくやれた」とうなずいた。
守備では2試合で9投手が登板して、計1失点とそれぞれが持ち味を発揮。豊川戦で先発したエースの尾崎は4回に無死二、三塁とピンチを招きながらも粘りの投球をみせて、任された4イニングを1失点に抑えた。
課題は“追加点”
春の初陣を終えて課題としたのは中盤以降の得点力だ。豊川戦は3回以降の追加点がなく、7回は中西投手、8回は平野投手(ともに3年)と140キロ超の速球を投げる相手の二枚看板には対応できなかった。
「勝つこと大事」
主将の船橋内野手(3年)は「練習試合から勝つことを大事にしているので、力のあるチームに勝てたのは収穫。中盤、後半に得点するために速い球への対応など精度を上げていきたい」と振り返った。
抽選まで1週間
7日の組み合わせ抽選会までは1週間を切り、本番は刻々と近づいている。春夏通じて甲子園初勝利を目指し、今後の練習試合でも白星を重ねていく。 (石曽根和花)
■豊川・中西、3者連続三振 プロ注目右腕が1イニング無失点
豊川のプロ注目右腕・中西が至学館との練習試合で登板。3者連続の空振り三振で1イニングを無失点に抑えた。今年初の対外試合は7回に3番手でマウンドへ。先頭の井口を三球三振に打ち取ってから計12球で、センバツ出場校の打線を圧倒した。145キロを計測した直球については、「抜け気味で納得がいったのは2、3球しかなかった」と厳しめに自己採点。ヤクルトにドラフト2位で入団した先輩・モイセエフの活躍に刺激を受け、「背中を追ってプロにいきたい」と意気込んだ。
◇お断り 高校野球に関する選手の学年は、本日付の紙面から4月からの「新学年」で表記します。
▽練習試合
豊川 0001000001
至学館 32000000x|5
(豊)皆川、柴田、中西、平野-上江洲
(至)尾崎、加藤、安藤、磯村-井口
名古屋大谷 000000000|0
至学館 45601131x|21
(名)加藤慶、坂田、甲斐-小久保、手島
(至)高柳、安藤、松田、池戸、古川、佐曽利-河野、鈴木
(2025年3月2日 中日スポーツ6面より)