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お知らせ 2025.02.17

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南山高等学校

法律家は社会の病気を治す医師 南山高女子部で名大教授ら出張講義

女性の法曹関係者らが登壇したパネルディスカッション=名古屋市昭和区の南山高女子部で

女性の法曹関係者らが登壇したパネルディスカッション=名古屋市昭和区の南山高女子部で

 名古屋大法学部の出張講義が14日、名古屋市昭和区の南山高女子部であった。同校の2年生約200人が、学部の教授や、裁判官、検事、弁護士ら法曹関係者から法律家について学び、司法の世界への理解を深めた。

 出張講義は南山高女子部の「公共」の授業の一環。名大法学部の宮木康博教授が講演し、法律家は「犯罪という社会の病気を治す」として「『社会の医師』と呼ばれる」と紹介した。

 そのうえで刑事司法の「無罪推定の原則」などについて説明。市井の人たちの処罰感情などを踏まえつつ「多数決の立法府とは異なり、司法は少数者の権利を守るためにある」と教えた。

 続くパネルディスカッションでは、名古屋地裁の津島享子裁判官や名古屋地検の高橋あかね検事、企業法務専門の弁護士ら南山高女子部の卒業生を含む5人が登壇。それぞれの役割について「人の人生に大きく関わり責任が重い」「更生の意思があるかどうかも考慮する」などと語った。

 法学部志望という生徒は、検事の仕事について「聞いて面白そうだと思った」と興味を示した。

 生徒たちは今回の講義を生かし、17、18日に検察側と弁護側に分かれて模擬裁判に取り組む。(小林大晃)

(2025年2月17日 中日新聞朝刊県内版より)

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