お知らせ 2025.01.18
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ムケッカ 豊橋風でいかが? ブラジルの伝統料理 相互理解へ願い
■桜丘高生ら考案 企業連携で商品化も
豊橋市の桜丘高校の生徒らが、ブラジルの伝統料理を豊橋風にアレンジした「豊橋ムケッカ」を考案した。イベント会場で売るなど普及を目指している。市内に多く暮らしているブラジル人の中には日本社会になじめない人も少なくなく、「料理を通じて互いに理解が深まってほしい」との願いを込めた取り組み。企業との連携で商品化も進めている。(坪井千隼)
豊橋市の人口約36万7千人のうち外国人は5.7%で、国籍別ではブラジルが9千人弱と最も多い。1990年代以降に来日した日系人やその家族が多く、言葉の壁から地域に溶け込めない人もいる。
桜丘高の生徒有志による「豊橋ムケッカ実行委員会」は2022年度、多文化共生活動の一環として発足。ブラジル伝統料理の海鮮シチュー「ムケッカ」に目を付け、日本人の舌にも合うよう手を加えて普及を目指すことにした。
ブラジル人生徒の意見も取り入れ、改良を重ねてたどり着いたのが豊橋ムケッカだ。ココナツミルクのソースに炒めたパプリカ、トマト、味付けした白身魚を入れて煮込み、豊橋特産の大葉とウズラの卵も添える。カレーライスのようにご飯にかけてもおいしい。
24年10月に中心市街地で開かれた恒例の「ええじゃないか豊橋まつり」で120食を販売するなど地元の行事や道の駅で振る舞ってきたほか、今月16日には校内でも販売した。
商品化に向けては、24年7月ごろから名古屋市の食品メーカー「天狗(てんぐ)缶詰」と連携。2、3月ごろ、保存が利くレトルトパウチに入れた商品として約100食を試験販売する予定だ。
実行委メンバーだった日系ブラジル人生徒(19)は「本場のムケッカと比べれば少し味が薄めだけど、日本の人が好む味になった。国と国の壁を乗り越えるきっかけになってほしい」と話す。実行委の生徒(17)は「言葉や文化の違いはなくなることはないが、料理を通じ互いに理解し、一緒に歩んでいけたら」と願った。
(2025年1月18日 中日新聞朝刊東三河版より)
豊橋市の桜丘高校の生徒らが、ブラジルの伝統料理を豊橋風にアレンジした「豊橋ムケッカ」を考案した。イベント会場で売るなど普及を目指している。市内に多く暮らしているブラジル人の中には日本社会になじめない人も少なくなく、「料理を通じて互いに理解が深まってほしい」との願いを込めた取り組み。企業との連携で商品化も進めている。(坪井千隼)
豊橋市の人口約36万7千人のうち外国人は5.7%で、国籍別ではブラジルが9千人弱と最も多い。1990年代以降に来日した日系人やその家族が多く、言葉の壁から地域に溶け込めない人もいる。
桜丘高の生徒有志による「豊橋ムケッカ実行委員会」は2022年度、多文化共生活動の一環として発足。ブラジル伝統料理の海鮮シチュー「ムケッカ」に目を付け、日本人の舌にも合うよう手を加えて普及を目指すことにした。
ブラジル人生徒の意見も取り入れ、改良を重ねてたどり着いたのが豊橋ムケッカだ。ココナツミルクのソースに炒めたパプリカ、トマト、味付けした白身魚を入れて煮込み、豊橋特産の大葉とウズラの卵も添える。カレーライスのようにご飯にかけてもおいしい。
24年10月に中心市街地で開かれた恒例の「ええじゃないか豊橋まつり」で120食を販売するなど地元の行事や道の駅で振る舞ってきたほか、今月16日には校内でも販売した。
商品化に向けては、24年7月ごろから名古屋市の食品メーカー「天狗(てんぐ)缶詰」と連携。2、3月ごろ、保存が利くレトルトパウチに入れた商品として約100食を試験販売する予定だ。
実行委メンバーだった日系ブラジル人生徒(19)は「本場のムケッカと比べれば少し味が薄めだけど、日本の人が好む味になった。国と国の壁を乗り越えるきっかけになってほしい」と話す。実行委の生徒(17)は「言葉や文化の違いはなくなることはないが、料理を通じ互いに理解し、一緒に歩んでいけたら」と願った。
(2025年1月18日 中日新聞朝刊東三河版より)