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お知らせ 2025.01.16

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岡崎城西高等学校 光ヶ丘女子高等学校

能登のため、できることを 岡崎城西、光ケ丘女子高 生徒ら募金活動続ける

新聞記事の切り抜きや手作りのボードを手に募金を呼びかける生徒ら=岡崎市明大寺本町4の名鉄東岡崎駅前で

新聞記事の切り抜きや手作りのボードを手に募金を呼びかける生徒ら=岡崎市明大寺本町4の名鉄東岡崎駅前で

 発生から1年がたった能登半島地震の被災地を支援しようと、岡崎市の岡崎城西高校と光ケ丘女子高校の生徒たちが10日、同市明大寺本町の名鉄東岡崎駅前で募金への協力を呼びかけた。震災直後から合同で募金活動や災害ボランティアを続けている両校。被災地支援の難しさを感じつつ、高校生にできることを模索している。(高木健吾)

■現地で見た復興の遅れ 伝える

 活動したのは、奉仕作業に取り組む両校のインターアクトクラブ(IAC)の部員計40人。募金は地震直後の昨年1月、能登地域一帯を豪雨が襲った同9月に続く3回目で、これまでに計62万円を集め、被災地に送った。この日は校内でも協力を呼びかけたという。

 部員らは募金箱とともに、震災・豪雨関連の新聞記事や写真、「現地は全く変わっていません」などの言葉を記した手製のボードを掲げた。岡崎城西高IAC部長で2年の木野瀬さん(17)は「家に帰れない、生活物資が足りないなど復興が思うように進まない被災地を目の当たりにした。高校生の視点で発信できれば」と話す。

 両校の部員ら36人は昨年8月、震災で甚大な被害を受けた石川県輪島市を2泊3日で初めて訪れ、関係者を通じて知り合った農産会社で家財の搬出や獣害対策を手伝った。ただ、現地は地割れや崩落などの危険のため活動に制限も多く、木野瀬さんは「高校生が現場でできることはちっぽけだと痛感した」と振り返る。

 その約1カ月後には、活動場所が豪雨に見舞われた。支援した農家のコメを校内のイベントで販売する計画も立てていたが、田畑の崩落で中止に。学業のため現地を訪れることはできなかったが、岡崎でできることで貢献しようと、募金活動を続けてきた。これからも定期的に行うつもりだ。

 この日集まった募金は、現地で知り合った農産会社などに直接送る予定。両校のIAC部員らは今年の夏休みも被災地を訪れ、ボランティアを行う計画を立てている。

(2025年1月16日 中日新聞朝刊西三河版より)

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