お知らせ 2024.10.08
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「最期」意識し 青春過ごして 映画「余命士 声のかけら」上映会
終活をテーマにした映画「余命士 声のかけら」の上映会が9月28日、主演で「RIN゜」の肩書で活動するシンガー石神さん(17)が通う名古屋経済大高蔵高校(瑞穂区)であった。若い人に「最期」を意識して生きてほしいという思いが込められた映画で、生徒や保護者ら約200人が鑑賞した。 (水谷元海)
■名経大高蔵高主演・石神さん通学、撮影も
映画は、税理士から映画監督に転身した市内の加藤直人さん(44)が製作。加藤さんは争いや混乱が起こる遺産相続の現場を知った経験から、若者に終活の大切さを伝えようと小説や絵本も手がける。
映画を含むどの作品にも、人の余命が分かり、依頼者の死と引き換えに他人に命を与えられる「余命士」が登場。最期を意識して生きる人たちの姿が描かれ、限りある人生をどう過ごすか考えさせられる内容になっている。今回上映した映画は2作目で、8月に市内で初上映したばかりだ。
石神さんは、歌えなくなる「声の余命」を告げられ、周囲の人たちに支えられながら自分の本当の声と向き合う歌手の女子高生を演じた。
石神さんは「撮影を通して、私も身近な人にちゃんと感謝を伝えられていないと気付いた。心の中にある声を出すのは恥ずかしいけど、映画を見た人に大切なことだと伝われば」と話した。
映画は同校の校舎や体育館でも撮影。昨年度に石神さんの担任だった教諭の内田裕史さん(60)も教師役で登場する。同校の文化祭での上映実現に向けて尽力した内田さんは「最近は自分の気持ちを言葉にするのが苦手な生徒も多いと感じる。言葉の大切さに気付いてほしい」と願う。
映画を鑑賞した3年の生徒(17)は「急に声を失うと告げられる展開にびっくりした。本音でぶつかることの大切さが伝わった」と話した。
加藤さんは、作品を教育現場で活用してもらおうと、全都道府県を舞台に現地の人たちとともに映画を撮影し、学校などで上映する取り組みも進めている。今回の映画の今後の上映スケジュールは石神さんのホームページで案内している。
(2024年10月8日 中日新聞朝刊市民総合版より)
■名経大高蔵高主演・石神さん通学、撮影も
映画は、税理士から映画監督に転身した市内の加藤直人さん(44)が製作。加藤さんは争いや混乱が起こる遺産相続の現場を知った経験から、若者に終活の大切さを伝えようと小説や絵本も手がける。
映画を含むどの作品にも、人の余命が分かり、依頼者の死と引き換えに他人に命を与えられる「余命士」が登場。最期を意識して生きる人たちの姿が描かれ、限りある人生をどう過ごすか考えさせられる内容になっている。今回上映した映画は2作目で、8月に市内で初上映したばかりだ。
石神さんは、歌えなくなる「声の余命」を告げられ、周囲の人たちに支えられながら自分の本当の声と向き合う歌手の女子高生を演じた。
石神さんは「撮影を通して、私も身近な人にちゃんと感謝を伝えられていないと気付いた。心の中にある声を出すのは恥ずかしいけど、映画を見た人に大切なことだと伝われば」と話した。
映画は同校の校舎や体育館でも撮影。昨年度に石神さんの担任だった教諭の内田裕史さん(60)も教師役で登場する。同校の文化祭での上映実現に向けて尽力した内田さんは「最近は自分の気持ちを言葉にするのが苦手な生徒も多いと感じる。言葉の大切さに気付いてほしい」と願う。
映画を鑑賞した3年の生徒(17)は「急に声を失うと告げられる展開にびっくりした。本音でぶつかることの大切さが伝わった」と話した。
加藤さんは、作品を教育現場で活用してもらおうと、全都道府県を舞台に現地の人たちとともに映画を撮影し、学校などで上映する取り組みも進めている。今回の映画の今後の上映スケジュールは石神さんのホームページで案内している。
(2024年10月8日 中日新聞朝刊市民総合版より)