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高校野球 2024.09.24

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至学館高等学校

至学館が初優勝 県高校野球選手権 中京大中京に5-3

至学館-中京大中京 投打で活躍した至学館の尾崎投手=小牧市民球場で

至学館-中京大中京 投打で活躍した至学館の尾崎投手=小牧市民球場で

 第77回県高校野球選手権大会の決勝戦は23日、小牧市の市民球場であり、至学館が5-3で中京大中京に勝利し、初優勝した。3位決定戦は、名古屋たちばなが名城大付に4-3で逆転勝ちした。10月19日から静岡県で開かれる東海地区大会には、至学館、中京大中京、名古屋たちばなの3校が出場する。東海地区大会は来春の選抜高校野球大会につながり、愛知、岐阜、三重、静岡の4県が熱戦を繰り広げる。

 至学館が中盤に得点し、追い上げる中京大中京をかわした。

 至学館は2回、井口の左前適時打などで2点を先制。4回には2死二塁の好機から、武藤が右中間越えの適時二塁打を放ち、3点を加えるなど試合を一気に決めた。

 中京大中京は3回、牧村の犠飛で1点を返した。その後も、足を絡めた攻撃で2点を奪ったが、あと一本が出なかった。

■名古屋たちばな3位

 名古屋たちばなが終盤の追い上げで名城大付に逆転勝ちした。

 名古屋たちばなは1点を追う3回、2死三塁から伊藤の左前適時打で同点に。9回には1死一、二塁から、浅井が左中間越えの適時三塁打を放ち、試合をひっくり返した。

 名城大付は1回、鈴木拓が右中間三塁打で出塁し、相手のボークで先制。6回も1点を加えたが、その後は好機を生かせなかった。

■1年生エース 打たせて取る 至学館・尾崎投手 制球力 初V導く

 打たせて取る投球でピンチを切り抜けた。至学館の尾崎陽真(はるま)投手(1年)。球速は130キロ未満と速くはないが、内角のストレートやスライダーを中心に、制球力のある投球でチームを初優勝に導いた。

 「初回から全開で」と意気込み、マウンドに立った。だが、3回、無死一、二塁のピンチに。「大丈夫」。マウンドに駆け寄った仲間からそう声を掛けられ「気持ちが軽くなった」。4回まで1失点に抑えた。

 8回無死一塁。中京大中京に追加点を許す中、再登板した。「思い切って試合を楽しんでいこう」。試合前に監督が話したことを思い出した。「いつも通りのピッチングをしよう」と平常心でマウンドへ。スライダーで打者を三振に抑えた。

 2点差で迎えた9回も「優勝は意識せず、集中しよう。一人一人打ち取っていこう」とぶれることなく投球した。最後の打者を得意のストレートで三振に抑えた。「インコースを突きながら投げられた」と振り返る。

 初優勝しても決して浮かれることはない。「今後は球速も上げていきたい」。背番号1番を託されたばかりのエースは、早くも東海大会に向けた課題を見据えた。(大島宏一郎)

▽決勝戦
至学館 020300000|5
中京大中京 001000110|3
(至)尾崎、加藤、高柳、加藤、尾崎-井口
(中)佐藤、木村、田中太-中村

▽3位決定戦
名古屋たちばな 001000003|4
名城大付 100001001|3
(た)石川、蟹江、中島-三上
(名)橋倉-畑中

(2024年9月24日 中日新聞朝刊県内総合版より)

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