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お知らせ 2024.09.17

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愛知工業大学名電高等学校

マレーシアに響け 愛工大名電の音 吹奏楽部員ら演奏会など出演へ

マレーシアの音楽フェスティバルに招待された愛工大名電高校吹奏楽部の生徒たち=名古屋市千種区の同校で

マレーシアの音楽フェスティバルに招待された愛工大名電高校吹奏楽部の生徒たち=名古屋市千種区の同校で

 愛知工業大名電高(名古屋市千種区)吹奏楽部の生徒らが、17~20日にマレーシアのサラワク州で開かれる音楽フェスティバルに参加する。日本の高校吹奏楽は世界的にもレベルが高く、マレーシアの若者たちの刺激になればと招待された。 (山野舞子)

 同校は全日本吹奏楽コンクールに最多出場を誇る強豪校。部員200人のうち今回は選抜メンバー60人が参加し、現地には16日から22日まで滞在する。現地の高校生や大学生らと一緒に音楽合宿に参加して交流を深めるほか、博物館や野外での単独コンサートにも出演する。

■蒲郡出身山本さんら縁で招待

 招待のきっかけをつくったのは、マレーシアの音楽団体と交流のある東京外国語大4年の山本佳奈さん(24)=蒲郡市出身。山本さんは2023年3月~今年1月、「国際交流基金」の日本語パートナーズとして、同州に滞在。現地で音楽教育に力を入れる団体「ザ・バンドラボ」の活動に参加し、現地の若者に楽器を指導するなどした。

 小学生の頃から地元の吹奏楽団などでホルンやトランペットを演奏してきた山本さんは活動を通して、マレーシアの音楽教育で指導者も楽器も不足している現状を知った。

 山本さんの刈谷高時代の恩師が名電高顧問の伊藤宏樹教諭(63)と知り合いだった縁で、「ザ・バンドラボ」の代表が昨年、同校を訪問。演奏を聴いて感銘を受け「ぜひ音楽フェスティバルに来てほしい」と招待した。

 伊藤教諭は「文化や言葉の違う同世代の子たちと一緒に過ごすことは生徒にとって良い経験になる」と喜ぶ。部長の3年生徒(17)は「異文化に触れて多くのことを学び、音楽を通して仲良くなりたい」と話す。

 山本さんは「名電の生徒たちがすぐ隣で素晴らしい音を奏でることで、マレーシアの子たちのレベルアップにつながるといい」と期待している。

(2024年9月17日 中日新聞朝刊県内版より)

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